実践指定校実践例 2014年度

授業への新聞活用のあり方

矢巾町立矢巾東小学校(やはばちょうりつやはばひがししょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語 、社会 、総合学習
学年 小学 5年 、6年
総合的な学習「私たちの未来へ」
子ども達が、主体的に今の自分や自分の生活を見つめ、岩手の復興に必要なことや、生命の大切さを考える機会とする。
被災地見学学習で感じたこと、学んだことをわかりやすく人に伝えるための書き方を学び、それを活用して地域に情報を発信すること
新聞制作学習 新聞活用学習

「修学旅行大作戦」5時間(個人新聞の基本的書き方を学ぶ)
「私たちの未来へ」10時間(東日本大震災で被災した町を見学に行き、そこで学んだことや感じたことを個人新聞に書き、地域に発信する)

15時間

1岩手県NIE協議会の講師より、個人新聞の大まかな書き方を学ぶ。
2学習を生かし、修学旅行新聞を書く。
3修学旅行新聞を5年生フロアに掲示し、感想をもらう。
4新聞記者から、新聞の基本的な読み方や、東日本大震災の体験談等を聞く。
5被災地出身の方からお話を聞いたり、津波に関する絵本の感想を交流したりして、見学学習への意欲を高める。
6被災地見学学習を行い、現在の状況を知ると共に、自分達にできることを考える機会とする。
7学習を通して得た情報や思いを見学新聞にまとめる。
8学習発表会で見学新聞を掲示し、復興への思いを地域に発信する。

「人に思いを伝えること」を目標に、修学旅行新聞作成の際に学んだ技術を、見学新聞にも活用させるようにすること。

新聞記者や専門の方から講話や指導をいただいたことで、新聞を身近に感じたり、興味をもって活動に取り組んだりしていた。具体的な技術を教えてもらうことで、自分の思いが、より人に伝わるような文章表現ができるようになってきた。

国語科との関連で、見出しや文章構成等に着目しながら新聞を書いていくことで、人に伝えるための文章づくりの基礎を学ぶ機会をつくることができた。実際に東日本大震災を経験した新聞記者や実際に被災地に関係のある方々をゲストティーチャーとして招き、指導をいただくことで、より復興を意識した学習を意図的に組むことができた。
課題としては、他の先進校のように、新聞学習を各教科の年間計画に組み入れたり、他学年へ広めることができなかったことである。次年度は、計画的に位置づけ、【知って学んで創り出す】ことができる児童の育成を目指したい。

実践者名:矢巾町立矢巾東小学校 林崎史宏