実践指定校実践例 2014年度
特別支援学級における新聞活用の実際
室蘭市立翔陽中学校(むろらんしりつしょうようちゅうがっこう) |
教科、科目、領域 |
中学校: 国語 |
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学年 |
国語科:新聞の読み取り・理解 |
1)新聞を必要な情報を得るためのツールの一つと考えられるようにする。
2)新聞を知識欲を満たす身近な読み物として捉えることができるようにする。
3)新聞を目にすること、読むことによって語彙を増やすことができるようにする。
6時間扱い |
1)新聞を手に取り自由に読む、友達に伝える、感想を持つ。 |
特別支援学級では、個々の持つ能力、その時の状況によって学習意欲も左右される生徒もいるので、特別支援学級においては同一時間に同じことを、同じようには取り組ませることは難しい。また、以前できたことが次にも確実にできるわけではないのでそれを踏まえて準備をして授業に臨むことが必要である。 |
通常、特別支援学級で新聞を読ませる取り組みをすることは少ないと思われるが、新聞によって情報を得るためにも、限られた狭い範囲の中で生きていることが多い生徒達の一つの刺激としても取り入れてみるのは確かに効果がある。
今回の授業の中でいつもは読めないはずの漢字を文脈に即して読む生徒の姿を見た。ともすると、この子はこのぐらい、ここまでできればよしとしがちだが、実は生徒は様々な機会に成長する。新聞という新しい刺激によって確かに語彙も増えていっていたように思う。
指導者の側も、新聞に日常的に触れ、教材としても見ていけばまだまだ多様な授業もできるだろうし、教師としても生徒や教材を見る新しい目が開けるのではないかと思った。
実践者名:室蘭市立翔陽中学校 宗像美貴子