実践指定校実践例 2014年度

学習活動と社会をつなぐNIE(4)~社会で活用できる力の育成をめざして~

北海道洞爺高等学校(ほっかいどうとうやこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): 地理歴史
学年 高校(高等専門学校を含む) 2年 、3年
長期休業課題として実施
諸外国のイメージをつかむ
新聞活用学習

世界史の長期休業課題として実施

長期休業課題(夏期・冬期の2回実施)

(1)国際社会に関する記事をひとつ選ぶ。
スポーツや芸能面・テレビ欄はのぞき、時事問題に関する者から選ぶこととする。
(2)記事の大まかな内容を読み取り、まとめる。
文章の読解と、要約の力をつけることを目指す。
(3)記事を読んだ感想を書く。
(4)選んだ記事で取り上げられている国について自由にテーマを定め、A4用紙1枚にまとめる。
諸外国に親しみを持つこと、イメージを抱くことを目的とした課題であるので、レポートのテーマは自由に決めてよいこととした。

世界で起きている時事問題や文化等に興味を持ち、諸外国に対するイメージを抱くことを目的としているので、記事選び・レポートのテーマにはあまり制限を設けていない。
生徒が課題として提出した時事問題の一部は、授業の中で取り上げて解説を加えた。

「課題に取り組んでから、ニュースで耳にしたことを、新聞を読んで深く理解したいと思うようになった」「外国ではどのようなことが起こっているんだろうと気になるようになった」等といった反応がみられた。

・成果
テレビで世界のニュースを耳にしていても、何が起きているのかを具体的に理解できていない生徒は「新聞を読むことで詳しく知ることができる」という気づきがあったようである。授業内で取り上げられる国について、イメージを抱くことが難しい生徒は、自分が学習している国の場所や民族性、文化について関心をもつきっかけともなったようである。
・課題
自分の能力に見合った新聞記事を選ぶことや、レポートのテーマ設定は一部の生徒にとっては難しいようであったので、教員の助けが必要であると感じられた。

実践者名:北海道洞爺高等学校 佐藤真智