実践指定校実践例 2014年度

北海道の基幹産業~酪農について考える

帯広市立西陵中学校(おびひろしりつせいりょうちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 地理
学年 中学 2年
社会科・地理分野・日本の諸地域・北海道地方
新聞記事から、地域社会と酪農の関わりについて、理解することができる。
「バター不足」に関する5紙を比較し、精査することから、地域の酪農産業の理解を深める。
新聞活用学習

1北海道地方の生活の舞台~自然環境の特色2北海道地方の人々の営み~人口や産業の特色3特色ある自然と人々のくふう~人々の生活の工夫4畑作物・酪農製品づくりとその活用~農業の特色5自然の特色を生かしたまちづくりと産業~自然環境の活かし方6学習をふり返って~【本時】

6時間扱いの6時間目

「バター不足」記事5紙を提示。日付に注目させる。
地元地方紙がいち早く報じていることに気づき、その要因を考えさせる。[北海道の基幹産業~酪農について考える]教科書音読、グラフの読み取りから、他県と比較する。[考察1 なぜ北海道は加工用乳が多いのか]グループで話し合い、発表、交流。[考察2 バター不足の要因をさぐる]新聞記事を読み取り、要因をあげる。[まとめ~人との関わり=酪農の仕事を考える]新聞記事の読み取り、資料の読み取りから、厳しい時代の中にあっても、自分の仕事に信念と誇りを持ち、笑顔を見せて頑張っている人たちに思いをはせる。

・新聞記事は、スキャナーでPCに読み取り、電子黒板で提示した。・教科書の内容と新聞記事を組み合わせることから、学びと社会および生活への融合を図り、学びをより具体的で確かなものにする。

身近な問題ということもあり、積極的に授業に参加していた。「酪農と食品加工は、十勝の基幹産業であることがよくわかった。新聞を通して、バター不足という問題が、私たちの身近な問題であることがわかった。」(生徒の感想より)

「成果」生徒の興味関心が高まり、思考・判断が深まった。「課題」新聞5紙の比較は、実践指定校だからできたこと。複数紙を学校で購読することが予算的にも非常に困難なので、改善できると他の分野や領域でも実践ができると思う。

実践者名:帯広市立西陵中学校 坂口隆哉