実践指定校実践例 2014年度

新聞を通じて社会の問題に迫り、情報を発信する力を養う~実践2年目の取り組み~

新潟明訓中学校・高等学校(にいがためいくんちゅうがっこうこうとうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 公民
学年 中学 3年
私たちと国際社会の諸課題
新聞に触れる機会を設定し、それを活用しながら情報を整理し、発信する力を養う。
複数の記事の読み比べをすることで、表現の違いや考え方に各社違いがあることが分かる。それをもとに、情報を整理し、他者に伝えることができるようにする。
新聞制作学習 新聞機能学習

本校が掲げているグローバル教育の一環のなかに位置づけ、新聞に慣れ親しんでもらう。その後に、各新聞社の違いを理解し、そこから得られる情報を整理し、他者に伝える力を養ってもらえるように実践した。

20

実践のポイントは、以下の2点である。
(1)スクラップレポート発表
 4人程度のグループを構成し、各グループに分かれて作業を行わせた。こちらでテーマを設定(農業、環境問題、公害、食糧/食糧問題)し、それにまつわる記事を集め、各グループで発表してもらった。
(2)壁新聞の作成
 各人が興味を持った記事を持ち寄り、それらを壁新聞にまとめ、中学2年生に対して発表を行った。

特に一面記事に注目させ、
 (1)一面とは
 (2)一面の構成
 (3)自分が一面を作るとしたらどのようにしたら他者にうまく
 伝わるか
についてきちんと整理し、壁新聞の作成にあたらせた。

新聞に対する前向きな意見が多数あり、この授業の意義は十分にあった。新聞とはどのようになっているのか。各社の新聞がどのようなことを大切にしているのかについての理解が深まっていた。クラスの仲間と協働して作業をすることにもおもしろさを感じ、積極的に授業に参加していた。

新聞に触れる機会を増やしてもらおうと努力したが、授業後に新聞を読んでいこうという生徒がそれほど増えなかったのが少し残念であった。新聞を購読しているご家庭も少なく、そのあたりも関係しているのではないだろうか。この授業を活かし、今後も新聞に触れる機会を多く設定していく必要性を感じた。世界に羽ばたく人材になるべく、継続して支援していく必要性がある。

実践者名:新潟明訓中学校・高等学校 高橋茂良