実践指定校実践例 2014年度

学習意欲の向上のために

岩見沢市立明成中学校(いわみざわしりつめいせいちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 国語
学年 中学 2年
構成のしっかりした文章を書くには~「新聞の投書欄」に対する意見文を書く
新聞の投書を読んで、それに対する説得力のある意見文の書き方を学習する。
さまざまな人が書いた投書を読み、その投書に対して自分の意見を持つ。
新聞活用学習

(全5時間)
1時間目 投書調べ
2時間目 投書とは何か
3時間目 投書の読み比べ
4時間目 説得力のある文章構成、意見文作成
5時間目 相互評価

5時間

1時間目 新聞の投書調べ。年齢層、テーマなどを調べる。
2時間目 投書欄はなぜ新聞に設けられているのかを考える。さらに、投書とはどんな目的で書かれているのか、利点は何かなどを考える。
3時間目 編集者として、二つの投書を読み比べして、紙面に載せる投書を選考する。そこから、説得力とは何かについて考える。
4時間目 説得力について振り返り、説得力を持たせる文章構成の型について学習する。また、それをもとに、意見文の構成メモを作成する。
5時間目 構成メモをもとに400字程度の意見文を作成し、相互評価をする。 

(1)意見文の書き方については、既習事項を生かして書けるように指導する。提示する投書についても、「まず」「つぎに」「最後に」や「なぜなら~からです」など、つなぐ言葉や文章構成を意識して書かれているものを選択する。
(2)新聞から選んだ投書を提示する際は、実際に新聞に掲載されたものだと生徒に気づかれないように、パソコンで打ちなおして提示する。

実際に新聞に掲載された投書を提示することで、生徒の興味関心が一気に深まった。また、生徒を編集者として想定させることで、投書を読まなければならない必然性が高まり、学習意欲の向上につながった。

<成果>「投書」を読むことによって、自分の考えの広がりや深まりを実感することができた。また、実際に書かれた同年代の子どもたちの投書において、自分たちが学習しているつなぐ言葉や構成が使われているので、国語の学習が日常生活において生きていることを実感した。
<課題>「書く」学習での既習事項を他教科でもしっかりと生かしていけるようにしていかなければならない。さらに、国語の学習が日常生活で生きていることを常に意識して、課題提示、場面設定をしていき、書く、話す、聞く、読むという学習活動の必然性を生徒に示していけるようにしなければならない。

実践者名:岩見沢市立明成中学校 山本あさ子