実践指定校実践例 2013年度
新聞の写真の使われ方について考えよう
甲府市立湯田小学校(こうふしりつゆだしょうがっこう) |
教科、科目、領域 |
小学校: 国語 |
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学年 | 小学 4年 |
説明のしかたについて考えよう 「アップとルーズで伝える」 |
新聞では伝えたいことがしっかり伝わるように、写真を選択していることが分かる。 |
新聞記事にふさわしい写真を選択する活動を通して、筆者の意図や写真の効果を考える。 |
(1)本文を通読し、単元を貫く課題を設定する。
(2)アップとルーズ、対比について知り、まとめる。
(3)(4)(5)アップとルーズの違いについて読み、まとめる。
(6)段落ごとの要点をまとめる。
(7)新聞の写真の使われ方について考える。
7 |
(1)東京オリンピック招致が決まった時の号外(写真を隠したもの)を提示する。 |
提示された新聞記事から,その記事にふさわしいのは,アップの写真かルーズの写真か選択させる。なぜそちらを選択したのかを記事の文章を根拠に,自分の考えを持たせる。その後の話し合いでは,根拠を明確に意見を述べさせる。筆者の意図を文章から読み取り,全体で共有する。そこから,伝えたいことによる写真の効果について確認していく。 |
自分のリーフレットづくりに生かすといった目的意識を持って学習に臨んだため,意欲的に取り組むことができた。アップとルーズの効果を教科書教材で確認した後の学習であったため,何を伝えたいかを中心に考えることができたと思う。しかし,新聞記事からは記者の意図が伝わりづらく,オリンピック開催決定の喜びを伝える写真を選ぶことが難しかったようだった。
今回の学習を通して,筆者の意図に寄り添い,効果を考えながら,写真を選定することができた。しかし、新聞記事の読み取りと写真の選定に時間がかかってしまい,後半の検討の時間があまり取ることができなかったことが課題である。事前に朝学習などで読んでおいたり,筆者の意図が伝わりやすく、読みやすい記事を用意したりする等の配慮が必要であった。その後の学習では,これまでの学習を生かし,自分の意図が伝わるよう,写真を撮影し,リーフレットづくりを行うことができた。今回のように,単元をつらぬく言語活動を意識して,学習を進めていくこと,新聞やテレビ等を教材として利用していくことの有効性をあらためて感じることができた。
実践者名:甲府市立湯田小学校 新田 修