実践指定校実践例 2013年度

「豊かに自己表現できる子の育成」

秦野市立南が丘小学校(はだのしりつみなみがおかしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語
学年 小学 6年
「海の命」 ~いのちシリーズから自分が選んだ作品を書評で紹介しよう~
書評欄から書評の書き方や、作品の魅力を伝える言葉を集め、自分の文章表現にいかしていく。
新聞活用学習

国語の物語文の学習において、作者が書いた他の作品を並行読書し、それを書評の様式で紹介した。書評の書き方については、新聞の書評欄をもとに、とらえることとした。

10時間

(1)「海の命」の学習の際、作者が書いた他の作品を並行読書し、お薦めの作品を選ぶ。
(2)新聞の書評欄をもとに、書評の書き方を考えたり、作品の魅力を伝える言葉を集めたりする。
(3)自分が選んだ作品を書評で紹介する。

 書評を書く際には、4文程度を目安とし、次のような構成で書くこととした。
  ・ 書名、作者の名前、ジャンル
  ・ 登場人物やストーリー
  ・ 紹介する理由や作品の魅力
  ・ 出版社名、価格
また、「その本の魅力」として「読者に何を教えたり与えたりしてくれるか」、つまり作品が持つ読者への影響力に注目させた。

今回の活動では、それぞれが持ち寄った新聞の書評から、作品の魅力を表す言葉を見つけ、それらを共有した。これにより、「楽しい」、「おもしろい」以外にも、実に様々な言葉があることに気付くことができた。また、実際の書評を参考にすることで、学習のゴールを具体的にイメージしながら活動を進めることができた。

児童たちは新聞を読んだり活用したりすることで、社会の様々な出来事や考えを知るとともに、読み手にとって分かりやすい文章構成や言葉について学び、表現力を高めることができた。
なお、今年度は6年生を中心とした取り組みであった。今後、これらを学校全体での取り組みとしていけるよう、その有用性を伝えていきたい。

実践者名:秦野市立南が丘小学校  久本 卓人