実践指定校実践例 2013年度

広い視野で社会の動向をとらえ、自分の思いを発信する

東近江市立湖東中学校(ひがしおうみしりつことうちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 地理 、歴史 、公民
学年 中学 1年 、3年
社会科
新聞活用学習

・新聞の記事内容を知ろう・興味のある新聞記事を切り抜こう・どのような記事が掲載されているかテーマごとに探そう・地域面の投稿者の欄や滋賀県のニュースなどから地元を知ろう・夏休みの課題(各自)・経済・環境・国際分野を記事から学ぼう・株価変動について学ぼう・現在の社会変化を知り、滋賀県のようすを探ろう(各授業導入)

・新聞の記事内容を知ろう
・興味のある新聞記事を切り抜こう
・どのような記事が掲載されているかテーマごとに探そう
この時間は、主に一年生の授業において実施した。一年生にとって、新聞が身近にある生徒もいれば、ほぼ関わりをもたないという生徒もいたので、一斉に上記のテーマで導入の形式をとった。授業では、まずどのような内容が取り上げられているのかということを学び、各々が興味関心のある記事を切り取ったり、写真ばかりを集中して集めることや、見出しをテーマごとにわけることなど、まずは新聞に親しみをもつ学習をすすめた。

・投稿者の欄や滋賀県のニュースなどの地域面から地元を知ろう
このテーマについては、随時担当教員が滋賀版で地域の話題などでピックアップできそうな項目を取り上げ、授業の導入として生徒との会話のひとつとして、また生徒が知らないなかでも滋賀県でさまざまな活動が行われているということを学びとる時間とした。

1年生は、新聞記事の切り抜きや、紙面にはどのような記事が掲載されているのか、投稿者の欄や滋賀県のニュースといった地域面など、新聞にふれることからスタートした。
3年生については、定期的な取り組みとして(1)新聞を授業で活用する時間の確保、(2)話題のニュースを提供し、生徒自身の思いを共有する時間、を中心に実践計画を練った。

生徒にとっては(1)以前から新聞とふれあう機会が多かった(2)ほとんど機会がない(機会をもとうと意識しなかった)の二分化されていたので、これを効果的に用いて、知っている生徒から知らない生徒への「言葉で伝える」時間とすることができた。
その結果、生徒間でのやりとりが充実し、導入部分を教師からアドバイスをいれた後は、それぞれ班ごとに活動を進めることができた。

2年間の実践を終え、前年度はまさに手探りの状態で始め、何をどのようにやっていけばいいのか、計画から実践そして課題の修正と、まさに試行錯誤であった。継続して実践を行ううち、「ここでこれを使おうか」「こんな記事も出してみたらおもしろいかもしれない」と、実践者自身も授業の幅が広がり、ツールとして新聞の活用ができたように感じる。
生徒にとっても、授業のなかで地域のことを知ることができたり、「新聞記事」を読むことで、記事に対して自分の考えをもつという意識で取り組みを進めることができたと感じている。
指定実践は終えるが、2014年度もこの2年間の実践を活かして生徒と一緒にNIEを取り入れた学習の実践を積み重ねていきたいと考える。

実践者名:東近江市立湖東中学校 谷澤真也