実践指定校実践例 2013年度
自分の考えを的確に話すことができる児童の育成
串間市立大束小学校(くしましりつおおつかしょうがっこう) |
教科、科目、領域 |
小学校: その他(朝のスピーチ活動) |
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学年 | 小学 6年 |
第6学年「新聞記事を読み比べよう」の学習を生かしたスピーチ活動 |
スピーチ活動の話題として新聞を活用し、自分の考えを書いてまとめたり、書いたことを整理して話すことで、表現力の育成を図る |
スピーチの話題として新聞の記事を読む。その際、新聞記事のタイトル、概要、分かったことや心に残ったことをスピーチメモに書いて話す内容を整理する。 |
①朝の15分の活動で複数の新聞記事を読む。
②次の朝の活動の時間に話す順序を考えて「題名」「記事の概要」「分かったことや感想」についてスピーチメモを書く。
③メモをもとに、1分間程度スピーチを行う。
12月第1週~3週 |
①まず、月曜日の朝の15分間を活用し、新聞にふれ、記事を読むようにした。そして、次の朝の15分間で、スピーチメモを書かせた。さらに、メモをもとにスピーチを行うようにした。また、発表についての感想を述べ合うというような流れを設定した。 |
・新聞は、出版社ごとにまとめ、6年生教室の横のスペースを活用し、いつでも読めるようにストックしておく。 |
新聞を読むという時間を設定したことによって新聞を意欲的に読む姿が見られたり、また、複数の新聞を読み比べたりといった活動が見られた。友達同士でも、意見交換を行いながら、スピーチメモをまとめていった。話す前に、「記事のタイトル」、及び「概要」、さらに「分かったことや感想」の順序に従ってスピーチメモを書く活動を取り入れたことによって、スピーチでも、途中で止まることなく、的確に話をすることができた。
実際に新聞を読む子どもたちは、様々な記事を意欲的に読んでいた。「自分の考えを分かりやすく伝えることができる」ことについては、調査前の9名から15名と増えた。また、実際のスピーチの場面でも最後まで堂々とスピーチを行う姿が多く見られるようになった。しかし、主体的な表現ができるという児童への変化が見られなかった。自信をもって発表を行うところまで高めることができなかった。今後、主体的な表現力を高められるような指導の在り方について研修を深めていきたい。
実践者名:串間市立大束小学校 門田直光