実践指定校実践例 2013年度

新聞でメディアリテラシーを身につけよう

仙台市立八乙女中学校(せんだい)

教科、科目、領域

中学校: 公民
学年 中学 3年
政治参加と世論
新聞記事の比較を通してメディアの世論形成における役割を理解させるとともにメディアリテラシーを身につけさせる。
①新聞各紙の一面を比較することで,その背後にある各紙の主張を理解する力を育てること②比較読みすることで新聞の機能や役割,新聞社の意図を読みとること
新聞活用学習

2時間扱い
(1時間目)・グループで新聞六紙の一面を比較読みする。
(2時間目)・グループで確認したことを発表し合う。

第1~2時

第1時
各グループごとに新聞六紙の一面を比較する。
 ・消費税8%決定の記事
 ・日本,サッカーワールドカップ出場決定の記事
 ・(野球)楽天日本一の記事
 ・今年と一昨年の8月6日の記事
 ・特に大きな出来事がなかった日の新聞
など,6日分六紙を6グループに分けて,以下の項目を中心に比較読みをする。
①トップ記事 ②記事の配列 ③見出し ④写真 ⑤コラム他 
第2時
 ・各グループごと第1時でまとめた内容を発表する。
 ・各グループの発表から分かったことを各自まとめ,新聞から情報を得る場合に気をつけるべきことなどを整理し,個人の意見や感想をまとめる。  

 多くの視点で考えられるように個人ではなくグループで作業をさせる。新聞は,トップ記事が各紙共通のものや新聞社によって記事の配列が違っているもの,全国紙と地方紙の取り扱いの違いが分かるものを選んで活用する。

  興味をもって取り組む生徒が多かった。しかし,他紙と比較してその違いをまとめる作業は積極的に取り組む生徒とそうでない生徒がいたが,グループで取り組むことで個人で作業が難しい生徒も楽しくできた。

 タイムリーな記事を取り上げることで生徒の関心を高めることができた。
 3年間継続して取り組むことで,新聞が身近な資料として活用することができた。家庭での購読率が低い中で,新聞を日常的に活用できる環境づくりが大きな課題である。

実践者名:仙台市立八乙女中学校 菅原 久美