実践指定校実践例 2013年度
新聞記事から考えよう
豊岡市立福住小学校(とよおかしりつふくすみしょうがっこう) |
教科、科目、領域 |
小学校: 国語 |
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学年 | 小学 4年 |
「アップとルーズで伝える」 |
新聞記事には、送り手の意図があるという支点を持ち、記事を読んで、写真の「アップ」と「ルーズ」の使い分けを考えることができる。 |
・「アップとルーズ」を読み、その内容を読み取る。(6時間)
・新聞を使って、「アップ」と「ルーズ」の使われ方やよさをみつけ、報告する。(2時間)
・新聞記事を読み、意図にあった写真を選び、その理由を話し合う。(1時間)
9時間目 |
(1)本時の学習のめあて(新聞記事の「アップ」と「ルーズ」の使われ方を考えよう)をつかむ。 |
・複数の新聞を読み比べ、記事の内容が同じで、「アップ」の写真を使用しているもの、「ルーズ」の写真を使用しているものを用意する。 |
毎週取り組んでいる、新聞タイムの効果もあり、5W1Hを使っての記事の読み取りはスムーズにできた。前時に、「アップ」の写真、「ルーズ」の写真のよさをグループで話し合っていたので、それぞれの写真を選んだ理由を、記事の内容と関係付けながら発表することができた。
それぞれの理由を聞いて、受け手によって情報のとらえかたが違うことに気付いている様子であった。
NIEの取り組み、とりわけ毎週の新聞タイムでの取り組みを通して、文章を要約することができる児童が増えてきた。
学習を通して、毎週取り組んでいる新聞タイムでは、記事の内容だけに注目していたが、写真にも注目して取り組む児童が増えた。また、記事の内容から「アップ」の写真、「ルーズ」の写真が使われている理由を考えながら記事を読むことができるようになった。
「どの写真がふさわしいでしょう」という問いでは、正解・不正解があるため、発問をどのようにするか考えなければならないと感じた。
記事の読み取り、要約などだけではなく、自分の考えや選んだ記事を交流するような場を、今後も多く取り入れて行くような授業展開を考えていくことが課題である。
実践者名:豊岡市立福住小学校 庄司 知樹