実践指定校実践例 2013年度

新聞をより身近なものとして感じ、新聞に興味を持とう。

上田市立南小学校(うえだしりつみなみしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 総合学習
学年 小学 6年
読む人の心に届くような意見文を書こう。
自分が頑張ってきたことや成長したことを構成や表現を工夫した意見文に表すことを通して、自分の考えが相手の心に届いた時の気持ちよさに気づくことができる。
意見文の基礎となっている構想カードを参考にし、「意見→理由・体験→感想」の形になるように指示する。
新聞活用学習

・国語の「今、わたしは、ぼくは」を読んで、意見文を書く見通しを持つ。(1)
・同じ年代の友だちが、どんな意見文を書いているか、見本を提示する。(1)
・投書の文章が、なぜ読む人に伝わりやすいのかを考える。(1)
・意見文の構成を考える。(1)
・テーマを決める。(1)
・書きたいことを、テーマ 理由・体験 感想の3つに書き表す。(1)
・意見文を投書用紙に書く。(1)
・できた意見文を読み合い、分かりやすく書ているか確認し合う。(本時1)
・意見文を推敲・清書する。(1)

・できた意見文を読み合い、分かりやすく書けているか確認し合う

主眼:構想カードをもとに意見文を書いた子どもたちが、友だちと意見文を読み合う場面で、文章の構成を確認したり、「読む人に届く文章のこつ」に照らし合わせて読み合ったりすることを通して、読む人の心に届く文章になるようにアドバイスし合うことができる。

1 追究の見通しをもつ。
・まず、前時で書いた自分の意見文と構想カードを比べ、「意見→理由・体験→感想・意見」の構成になっているかを、自分の意見文に色の違った蛍光ペンで線を引いて確かめる。

2 お互いの意見文を読み合い、構成を確認する。
・友だちの意見文のコピーに「意見」だと思うところには赤線、「理由・体験」だと思うところには黄線を引かせ、お互いに読み合って「意見→理由・体験→感想・意見」の構成になっているか確認する。
・グループ全員が読み終わったところで、一人ずつ線が引かれた場所が一致しているか確認する。

3 3人グループを組み、「理由・体験」が「意見」に沿って書かれているかアドバイスし合う。
・2つ目の活動である「読む人に届く文章のこつ」3観点に照らし合わせて、よかった点を赤い付箋、改善点を青い付箋に書き、アドバイスし合う。

4 本時の感想を記入し、次時への見通しを持つ。
・今日アドバイスをし合って、思ったり、考えたりしたことを感想用紙に記入させる。

・友だちと読み合う場面では、友だちの文章に線を引かせるために、意見文を人数分コピーしておく。
・赤、黄色の蛍光ペン、赤い付箋、青い付箋を人数分用意しておく。

構想カードの利用が予想以上に効果的であった。表現することに自信のない子どもたちが、「意見」「理由・体験」「感想・意見」と、段階をおって下書きを書いていき、それを利用したら、どれもすばらしい意見文に仕上がっていた。
段落が分かれていて、読みやすい文章になっていた。はっきりわかる色でぱっと見てわかるのでよかった。子どもたちは、自分の文章を友だちに読んでもらえたことが自信につながったようだ。

・6社の新聞購読では、新聞を置く場所の工夫と、学級で紹介するために、日ごろから教師側が新聞を読み、使いたい記事、今後使うであろう記事をストックしていく必要があると思った。
・信毎データベースの利用は、様々な教科、道徳、特別活動において効果的な学習ができたと思われる。来年度も継続して全校児童が利用できる環境作りを考えていきたい。
・来年度は、研究指定校2年次である。今年度の5,6年生中心の研究から、1~6年生の全学年がかかわる「縦割り」の研究体制とし、全校児童が今年度以上に新聞とかかわることができる研究を進めていきたい。また、今年度の様子から、新聞の閲覧スペースの改良、工夫をしたり、図書館や各学年の共有スペースなどを積極的に利用したりしていきたい。

実践者名:上田市立南小学校 山崎 光雄