実践指定校実践例 2013年度

授業への新聞活用のあり方

矢巾町立矢巾東小学校(やはばちょうりつやはばひがししょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語 、社会 、総合学習
学年 小学 5年 、6年
総合的な学習 「私たちの未来へ」
子ども達が、主体的に今の自分を見つめ、未来に向かって岩手の未来(復興)に必要なことや、自分の将来の職業観を培うことをねらいとする。
調べ学習において、岩手の復興についての記事を集め、必要な情報を取り出すこと。
新聞活用学習

まず、単元の導入時にゲストティーチャーの話を聞き、問題意識をもって調べ学習へと入る。その後、被災地見学を行い、自分の目で見た被災地の状況から岩手の復興に何が必要かをさらに調べ、自分の考えと得た情報をまとめて、地域の方々などに情報発信する。

30時間

1 東日本大震災発生後すぐに人命救助などの活動に当たった警察官の講話を聞く。
2 講師の話から、キャリア・復興それぞれの視点で考えたことをもとにこれから学んでいきたいことを計画する。
3 全体課題に基づき、復興、キャリアの順で段階的な課題を設定し、調べ学習を行う。
4 被災見学学習を行い、被災地の現在の状況を知ると共に、さらに自分達にできることを考える機会とする。
5 体験学習から出たさらなる疑問点について2つの視点で調べ学習を行う。
6 調べて分かったことをまとめて発表する。
7 情報発信をする。

調べ学習の際に、毎日届く新聞から復興に関わる記事を探し、自分達の課題解決に適したものを用いて発表に使う資料等に活用すること。

インターネットや書籍の他に、新聞から多くの情報が分かることに驚き、以前よりも細部までしっかり読む子ども達が増えてきた。また、いくつかの情報の中から、どれをとるか、自分の考えを明らかにして情報を扱うことができるようになってきた。

今回、キャリア教育と復興教育を2本柱として学習を進めていく中で、日々の情報を網羅している新聞を活用できたことで、子ども達の復興に関わっての知識が豊富になり、学習をより充実したものにすることができた。新聞に掲載されている資料や写真などを見て分かりやすく学ぶことができた。
課題として、新聞に慣れ親しみながら情報を取り出すことができるようになってはきたが、新聞自体に関わる学習や情報を効果的に伝える見出しの付け方など、自分が新聞を作るための学習が不十分であったので、次年度に新聞記者の方等から学習する機会を設けていきたい。

実践者名:矢巾町立矢巾東小学校 室井 博