実践指定校実践例 2013年度
NIEでものの見方を広げよう
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笛吹市立八代小学校(ふえふきしりつやつしろしょうがっこう) |
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教科、科目、領域 |
小学校: 国語 、その他(朝学習) |
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学年 | 小学 5年 、6年 |
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「個人新聞」を書こう・「新聞記事を使ったワークシート」・「新聞記事紹介新聞作り」 |
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(1)個人新聞:家庭学習または国語の時間
(2)新聞記事を使ったワークシート:家庭学習および朝学習
(3)新聞記事紹介新聞作り:記事選びは家庭学習。新聞作りのために国語1時間
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(1)個人新聞:学校生活の節目や学校行事の後に個人新聞を書かせた。 |
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新聞から,その記事の一部分を切り取ってしまうと,前後の文章が抜けてしまい,執筆者の伝えたい思いが正確に伝わらない場合も生まれてくる。人の書いた記事を紹介するためには,しっかりと読みこなさなければならないが,実際にそこまで読みこなしてから,紹介できている子は少ないと思われる。 |
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短い時間でも内容を把握し,自分なりの考えを持つこともできるようになった。授業の時間を削ることもなく,日常の活動として有効であると感じた。実際の新聞記事が,見出しや写真も含め,いかに読み手を意識して作られているかを実感する子が多くいた。「新聞には,明るい話題や楽しい話題もたくさん載っている」「友達が紹介していた記事の元の文章を読んでみたい」「これからもおうちで新聞を読みたい」という声も多く聞かれた。
2年間の取組を通して,新聞やニュースに興味関心を持つ子が増えた。社会に目を向け,情報を手に入れ,それに対する自分なりの意見を持つ子が増えたのは大きな成果と言える。NIEの取組を通して,天気予報や広告などの情報を得るために新聞を活用する子が増えた。また社会情勢や他の人の考えなど子どもたちの興味関心の幅が広がった。家庭学習や朝学習を中心としたNIEの取組は,家庭にも活動の様子やその意義を知らせたり,一緒に新聞を読んだりしてもらえることや年間通した長い取組として扱えるといったメリットがあることも確認できた。一方で,新聞を教材化することの難しさも感じた。そこに書かれている情報を教師がどのように扱うべきか,教師はその情報を子どもにどのように与えるべきかということに関しては,責任を強く感じた。
実践者名:笛吹市立八代小学校 勝野 誠