実践指定校実践例 2013年度
資料整理・活用力や思考力・表現力の向上を目指す
松戸市立根木内中学校(まつどしりつねぎうちちゅうがっこう) |
教科、科目、領域 |
中学校: 地理 、歴史 、公民 、その他(言語活用科) |
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学年 | 中学 1年 、2年 、3年 |
社会科・言語活用科 |
(1)新聞に興味を持つこと、(2)新聞記事に毎日目を通すこと、(3)分かりやすく必要情報をまとめること、(4)ニュースに対して自らの考えを持てるようにすること |
社会科 「時事ニュース調べ」(1~2年) 「時事ノートづくり」(3年)
言語活用科 「新聞コラム写し」(全学年)
社会科は家庭学習中心 言語活用科は毎日10分✕10回 |
(1)「時事ニュース調べ」では主に学期末の課題として、気になる記事を各自で選択し、わからないことを調べたり、聞いたりしながら知識を増やし、その上で感想や意見をまとめる活動を行った。 |
4月に内容説明と前年度の好例を示し、記事の整理について練習実践を行った。 |
新聞を購読していない家庭も増えている中、新聞に触れる機会が増え、ニュースに対する生徒の興味・関心は徐々に高まった。ただ、継続して新聞を読み、必要情報をスクラップする活動や記事についての感想や意見をまとめる活動については、男子生徒を中心に苦戦していたが、ノートの点検・指導を繰り返すことで、少しずつ改善できた。コラム写しでは、20分で書き写すことに全校生徒が集中し、無言で鉛筆の音だけが教室に響いた。
新聞への関心は高まり、記事に目を通す時間が格段に増えた。多くの生徒が複数の新聞を読む機会がない中、新聞により論調が違うことに気づく生徒も増え、思考の広がり、多面的・多角的に考える力が養われた。また新聞コラムから文章の構成力・表現力・語彙力を全校生徒が学ぶことができた。その一方、継続的に毎日続けることができない生徒も多く、必要情報を取捨選択し、見やすくまとめることに課題が残った。また、ニュースに対して自分の考えを持つという点でも、苦手生徒はどうしても表面的な表現しかできず、記事について多面的・多角的に考察することができなかった。時事ノートの点検活動を随時行い、評価と指導を繰り返したが、生徒の家庭学習が中心であるため、作業中に瞬間的に指導することができず、どうしても事後指導になってしまった。
実践者名:松戸市立根木内中学校 大倉健司