実践指定校実践例 2013年度

ごんぎつねとNIE

文京区立関口台町小学校(ぶんきょうくりつせきぐちだいまちしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語
学年 小学 4年
新聞記者になって物語の重大ニュースをスクープしよう
物語の重大ニュースを新聞記者になりきり記事にする活動を通して、叙述に基づいて場面と場面を関係付け、登場人物の気持ちの変化等を捉える力を身に付けさせる。
新聞制作学習

全15時間
1時間目:単元のめあてを確認する
2時間目:初発の感想を書く
3時間目:粗筋の確認する
4~6時間目:インタビューする内容とその答えを叙述から考える
7~8時間目:重大ニュースを記事にする
9~10時間目:新聞を完成させる
11~14時間目:他の物語での重大ニュースを考え、新聞を作成する
15時間目:完成した新聞を読み合う

6時

1.本時の目当てと学習方法を確認する
2.インタビューの答えの根拠となる叙述を探してサイドラインを引く
3.インタビューの答えを叙述に基づいて書く
4.記者会見を開き、ごんにインタビューする
5.インタビュー結果を交流する

・インタビューの答えは、勝手に想像させるのではなく、叙述を基に想像させる。
・物語の全文を通読させることにより、登場人物の気持ちの変化を捉えてインタビューの答えを想像させる。
・児童が新聞記者になりきれるように、社員証や新聞社の看板、取材用のマイクなどを準備する。

社員証・新聞社名の看板・取材用のマイクを用意したり、模擬的な取材活動等を取り入れることによって、新聞記者になりきることができ、単元を通して意欲的に活動できた。

新聞記者になりきることで、物語の世界に入り込み易くなり、登場人物の性格や気持ちを叙述に基づいて、豊かに想像できたとともに、その性格や気持ちを踏まえた上での疑問を考えたりすることができた。物語文においても、新聞制作学習は有効だということが分かった。
一方で、新聞作成において、伝えたいことから書くこと、5W1Hを意識して書くこと、見出しでは読み手をより意識して短い言葉で書くこと、インタビューの仕方など細かなポイントが多くあり、学習に要する時間が多くなってしまった。このことから、新聞作成に必要なスキルを明確にした上で、年間を通して新聞作成を計画的に行い、「この学習ではここまでを指導する」という基準をもつ必要がある。

実践者名:文京区立関口台町小学校 菅井 和生