実践指定校実践例 2013年度

情報を読み取り、表現力の向上を目ざす新聞活用

豊橋市立吉田方小学校(とよはししりつよしだがたしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語 、特別活動
学年 小学 3年 、5年 、6年
新聞記事を読み比べよう(国語)
新聞制作学習 新聞活用学習

国語:「新聞記事を読み比べよう」(7時間)
特別活動(学級):「いきいき体験新聞をつくろう」(5時間)
特別活動(委員会):「学校新聞『吉田の子』をつくろう」(17時間)
 

国語:6月、特別活動(学級):10月、特別活動(委員会):通年

国語:「新聞記事を読み比べよう」
1.新聞の仕組みを知る(2時間)
2.2つの記事の共通点を知る(1時間)
3.2つの記事の違いをもとに、書き手のメッセージを読みとる(2時間)
4.2つの記事の写真を読み解き、その効果を考える(1時間)
5.持ちよった記事と写真に合った見出しを考える(1時間)
特別活動(学級):「いきいき体験新聞をつくろう」
1.新聞を読もう(1時間)
2.新聞記事に見出しをつけよう(1時間)
3.「いきいき体験」新聞をつくろう(3時間) 
特別活動(委員会):「学校新聞『吉田の子』をつくろう」(17時間)
1.新聞の成り立ちを知る(1時間)
2.学校新聞「吉田の子」をつくる(16時間)

国語の読み比べでは、新聞の内容が子どもたちにとってわかりやすいものを選ぶ必要がある。
新聞づくりで記事を書くとき、読者を意識しながら書くことを心がけさせた。記事の内容だけでなく、文字を丁寧に書くことも大切であることも伝えた。

国語では、しっかり内容の違いを読みとろうと必死であった。記事を読むとき、見出しやリード文、本文など、新聞の成り立ちを確認しながら読んでいた。難しい言葉もあるので、なかなか内容を理解しにくいところもあった。特別活動の新聞づくりでは、自分の伝えたいことを記事にするためにくり返し下書きをし、丁寧な字で書くように心がけていた。でき上がった新聞を見て、多くの子どもが喜んでいた。

さまざまな学習の場面において、新聞を活用したり、新聞づくりに取り組んできた。初めはとまどっていた児童たちも積極的に新聞を読んだり、新聞づくりに取り組んだりすることができるようになってきた。また、新聞づくりを継続的に続けることで、自分の考えを文章にまとめ、力が確実に向上してきている。さらに、読み手を意識して記事を書くことができる子も増えてきている。反面、漢字が読めなかったり、言葉の意味が難しい記事もあるので、子どもの発達段階を考慮して新聞記事を探したり、題材の内容を工夫していく必要があると感じた。子どもにとってより効果的な指導ができるような方法を考え、今後実践していきたい。また、今回実施した教科以外での新聞活用の可能性についても考えていきたい。

実践者名:豊橋市立吉田方小学校 西郷輝久