実践指定校実践例 2013年度

自ら考え・自ら判断し・自ら動く生徒の育成をめざして

岩手県立不来方高等学校(いわてけんりつこずかたこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): 特別活動
学年 高校(高等専門学校を含む) 1年 、2年 、3年
図書委員会NIE活動
新聞という活字媒体を通し、社会を体感する。
新聞の記事を通して社会を体感するとともに、他者と共有する面白さを知る。
新聞活用学習

不来方高校図書委員会の取り組み
「いっしょに読もう!新聞コンクールKOZUKATA~言葉の森を旅しよう」

夏季休業・冬季休業期間を利用

(1)図書委員会企画第1弾
第4回いっしょに読もう新聞コンクールへの参加
図書委員会の活動として、上記コンクール参加を呼びかけた。夏休みの期間を使って、家庭で購読している新聞、学校のNIEコーナーの新聞から気になる記事をみつけて、配布したプリントに貼り、友人や家族と話し合った内容や感想を書いて提出してもらった。夏休み明けに2年生・3年生から約300点の応募があった。提出されたプリントを2年生図書委員が校内審査し、コンクールに約30点を応募した。
(2)図書委員会企画第2弾 
「寒い冬だから!心ほっこりみつけた!HAPPY NEWS」の取り組み
図書委員会の冬休み企画として、2013年3月1日以降の新聞から、気持ちがほっこりあったかになるHAPPY な記事を見つけ、どんなところがHAPPYだったかを書いてもらうという企画を行った。新聞はNIEコーナーから自由に持ち帰って良いこととした。
冬休み明けに1・2年の図書委員が回収・審査をし、優れた作品を図書館報に掲載した。

今回の新聞コンクールに向けての活動を実施するにあたり、教員はあくまで活動の補助に徹した。
生徒たちの自主性を引き出す助言を各クラスの担任にも協力してもらった。

生徒たちは、「感想だけに終わらず、意見や提案を交えながら書いているものが多い」「このコンクールをきっかけに、改めて自分の興味関心に気づき、その分野の知識やを深めることができた」「普段交流のない生徒がどんなを持っているのかが分かり面白い」「この企画は新聞に触れる機会をもらっただけでなく、新聞記事を媒体に家族や友人との普段と違った交流を持てることが魅力」と語ってくれた。

今年度は生徒主体の活動を目指して取り組んだことで、生徒たちの社会に対する興味関心を高めることができた。
文部科学省は、生徒が情報メディアを通じて社会のルールやマナー等を学び社会参画を図ることを目標としている。
新聞は生徒が社会状況や社会のルールやマナー等を知るための貴重な情報源の一つである。情報化社会を生きる生徒たちが社会と意欲的に関わり成長していくためにも、より自主的な新聞活用が必要である。そのきっかけづくりを我々指導者がさらに工夫していくことが課題である。

実践者名:岩手県立不来方高等学校 伊藤 治子