実践指定校実践例 2013年度

「倫理観」について考える

熊本県立甲佐高等学校(くまもとけんりつこうさこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): 情報
学年 高校(高等専門学校を含む) 2年
みんなでNIE(商業・情報分野)
新聞活用学習

「みんなでNIE Part2」 18時間予定
子どもたちの間で、携帯電話は必須アイテムで、家庭で使用している時間も4時間を超えて使用しているデータもある。最近の話題で「内輪」だけの盛り上がりのなかで、自分たちさえ楽しければそのような行為が許されるのか、その行為そのものを考えてもらいたいという思いで設定した。

1時間

昨年6月頃、ニュースで話題になった「バイトテロ」について考えた。
熊日新聞社の方に協力していただき8月、9月に掲載された記事を提供していただき使用させた。
画像の流出した流れについて一例を挙げながら黒板で説明する。
(1)新聞記事を読み取り印をつけていく
(2)班別に分けて班長を中心に意見を出し合う
(3)自分たちの意見を発表させる
(4)他の班の意見も聞き、自分の考えをまとめさせる。
【新聞活用】
①今回のテーマに関する記事を切り抜き、生徒がファイルしやすいようにプリント作りをした。
②導入部分で、記事のなかでの読みづらい漢字に印をつけさせ、フリガナをつけさせた。
③授業の問いに関するところの答えを、記事から読み取って線を引かせていく。



(1)バイトテロの画像は掲示できないので絵にする
(2)多くの生徒たちがアルバイトしているので、自分たちの考えを引き出すように班別に時間をとる。

【感想文から】
(1)画像の流出の例から自分の生活を重ね合わせていくことで、ひょっとしたら同じことをしたかもしれない、と思った生徒もいた。また、冗談半分で写メ等をLineやブログに載せることが危険な事だとわかった。
(2)仲間どうし(内輪)だったら、「画像をまわしてもいい」「それを仲間でない人にまわした人が悪い」との意見があったが「行為そのものがいけないことだ」と認識をあらためていた。

今回のテーマにしたのは、生徒の多くはアルバイトをしており、職場で同じような事が起こりかねない事だと考えた。生徒たちは、いけないこと!だとは分かっていても、その場の雰囲気や流れに逆らうことができずやってしまうこともあるかもしれない。その意味で生徒の関心も高かったと感じる。生徒は携帯電話に触れない日はない中で、自分の生活と重ね合わせることで誤った認識を正した生徒もいた。また、そのような行為をすれば自分だけでなく家族や社会にも迷惑をかけることだと分かった生徒もいた。
いろいろな記事に興味を持って毎日続けられるようにするにはどうするか課題として残る。

実践者名:熊本県立甲佐高等学校 森川千賀子、菊池文、矢治智美、今村友香