実践指定校実践例 2013年度
夢実現・目標達成のために、自他を認め合い、主体的に学ぶ生徒の育成
八代市立千丁中学校(やつしろしりつせんちょうちゅうがっこう) |
教科、科目、領域 |
中学校: 総合学習 、その他(教育環境) |
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学年 | 中学 1年 、2年 、3年 |
学級新聞庫の活用について |
新聞を生徒の身近な環境の中に設置することにより新聞に親しむ態度を養う |
年間を通した朝読書の時間
朝自習 |
昨年度の取組として新聞コーナー・ストッカーの設置を行った。それにより新聞を読む機会は出来たものの、読む時間の確保、教室からの距離という課題も同時に見つかった。その課題を解決するために、学級内に「学級新聞庫」の設置を行った。学級内に5日分の新聞をストックできるようにすることで生徒と新聞との物理的な距離を縮め、より新聞に親しめる環境作りをねらいとした。運営は図書委員が行い、一週間で回収し、内容の更新の後再配布をする、というものである。更新後の新聞は図書室に蓄積し、いつでも見ることが出来るようにした。 |
「学級新聞庫」は内容を毎週図書委員によって更新され、新しい新聞が次々と学級に届くようにした。 |
朝読書の時間になると多くの生徒が新聞を手に取り、思い思いの記事を読んでいた。学級全員分の新聞が用意できなかったため、新聞を読みたくても読めないという生徒もいた。また、アンケートの結果、新聞を便利だと考えている生徒が5ヶ月の間に3.4ポイント増加した。また新聞を取るようになった生徒もこの5ヶ月の間に77.2%から81.2%と4ポイントも上昇した。僅かな期間であったが、新聞の有効性を生徒が実感できた。
成果として次のことが挙げられる。
1.学級新聞庫の取組により様々な場面で新聞を教材として取り入れることが可能となった。2.帰りの会における1分間スピーチに新聞を取り込むことで、生徒の興味関心を高め社会に目を向ける動機付けとなった。3.新聞を利用した新聞づくりにより、情報のまとめ方、正しい表現について考えることが出来た。
なお、課題として以下のことを挙げる。
1.新聞が身近になったことにより新聞を自主的に読む生徒は増えたが、授業では限られた場面での使用に留まった。そのため、授業における様々な場面での新聞の活用について研究する必要がある。2.学校にある新聞では数が足らず、どうしても全クラスで全員分の新聞を準備することが出来なかった。学級新聞庫のシステムについてさらに研究が必要である。
実践者名:八代市立千丁中学校 坂口 修一