実践指定校実践例 2013年度

進んで新聞を読もうとする児童の育成を目指すNIE

東みよし町立三庄小学校(ひがしみよしちょうりつさんしょうしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語
学年 小学 2年
4コマまんがに挑戦
新聞にふれる楽しさを味わい,絵から読み取ったことを,文章にしておもしろさを伝え合う。
4コマまんがを通して,新聞を読む楽しさを実感し,新たなジャンルへ興味関心を広げるきっかけになる。
新聞活用学習

1 学習の見通しを持つ。(1時間)
2 絵から想像したことをもとにお話を書く。(1時間)
3 新聞の4コマまんがに台詞を入れる。(1時間)
4 完成した作品を発表し,お話の面白さを伝え合う。(1時間)
5 教科書の3枚の絵を見て,想像したことをもとにお話を書く。(3時間)
6 完成したお話を読み合い,お話作りの楽しさを味わう。(1時間)

全8時間(本時3時間目)

1 本時のめあてを確認し,新聞の4コマまんがを見て場面の様子を想像する。登場人物の気持ちや場面の様子,どんなことを話しているかなどを想像する際に,「だれが」「どんなことを考えたか」について,登場人物の立場に立って思い浮かべてみた。また,登場人物の目線や仕草などからも読み取れるように話し合った。
2 絵を見て,想像したことをもとに吹き出しに台詞を書く。
3 グループで,それぞれの書いたお話を読み合い,おもしろかったところを伝え合う。その際,はじめ・中・おわりになっていて,筋が通っているか,絵に合っているか,主人公の台詞や登場人物のおもしろさやお話の楽しさが伝わるように工夫できたか等をワークシートでお互いに確認した。友達の意見を聞き,台詞作りの参考にした。
4 学習のまとめをする。内容がおもしろかった児童の作品を取り上げ,みんなで作品のおもしろさを味わった。

・児童の想像がふくらみやすいように,児童にとって身近で共感できる4コマまんがを新聞から選び出す。・主人公の台詞や登場人物のおもしろさやお話の楽しさが伝わるように工夫できるようにする。・はじめ・中・おわりの構成に気をつけながら台詞を考えて入れる。

学習後は,4コマまんがをスクラップして持って来る子どもが増え,4コマまんがをきっかけに新聞に親しむ姿勢が多く見られるようになった。持って来た4コマまんがは,国語科の授業などで紹介し,作品のおもしろさを共有することができた。また,4コマまんがを見る際に,他の記事にも目をとめて読んだり,その他の興味深い記事を切り取って来てスクラップしたりする児童も増えてきている。

新聞を教材として取り組んだ後も「おもしろい記事があったから,切り抜いてきました」「新しい4コマまんがを見つけました」「切り取って持って帰っていいですか?」と毎日のように子どもからの報告がある。これまで新聞を読まなかった子どもたちも新聞を手にするようになり,閲覧習慣が芽生えていることがうかがえる。今回の取り組みでは,子どもたちが新聞に少しでも親しめるように,目標をかかげて研究・教材開発を行ってきた。しかし,生活の中で新聞に触れる頻度は,まだまだ少ない。そこで,家庭との連携を図りながら,継続的に取り組める方法を模索し,系統的・計画的にNIE活動を進めていきたい。

実践者名:東みよし町立三庄小学校 木村 麻紀子