実践指定校実践例 2013年度

伝え合い,聴き合い(感じ合い),響き合う教育をめざして

岡崎市立常磐小学校(おかざきしりつときわしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語 、社会 、総合学習 、特別活動
学年 小学 5年 、6年
6年国語科『新聞の投書を読み比べよう』『「わたしの意見」を書こう』
コミュニケーションに必要な能力を伸ばし,進んで伝えたい,聴きたいと思う場を設定し,協同的な学びを展開することで,よりよい考え方や生き方をする力を育てる。
写真や見出しのレイアウトを参考にしたり、投書などでいろいろな考え方に触れる。
新聞制作学習 新聞活用学習

(1)6年国語科『新聞の投書を読み比べよう』『「わたしの意見」を書こう』(2)夏休みの課題『新聞の投書を切り抜き,感想を書こう』(3)修学旅行のまとめの新聞作り(4)新聞の切り抜き作品作り

修学旅行終了後から3時間程度

<修学旅行のまとめの新聞作り>10月31日から11月1日の1泊2日で『京都・奈良』に修学旅行へ出かけた。そこで,今回の見学地の中から一人ひとつを決め,そこで学んだことをA4用紙1枚程度に新聞のようにまとめる活動を行った。まとめるものは教育ソフトの『キューブキッズ』というものを利用している。取りかかったころは,どの子も基本の形の通りに書いていた。しかし,できあがりを比べてみると,みんな同じ形式になってしまった。そこで,新聞の記事を参考にし,もう一度レイアウトを考えたり,大見出しや小見出しの工夫をしたり,写真や図を上手に取り込んだりするようにアドバイスをした。

パソコンで行なうため,パソコン教室の利用が限られている。他学年と調整しながら利用することが大切だと思う。また,作品の保存をしっかり行なわないと,全く無くなってしまうことがあるので留意することが大切。

作業が進み,大方の形ができあがると,子どもたちはできあがった自分のものと実際の新聞を読み比べ,よりよいものへと試行錯誤する姿が見られた。見出しの位置や写真の貼りつける位置などにも気を配りながら,意欲的に作品作りに取り組むことができた。

今回の実践を通し,多くの子どもが新聞に興味をもつことができた。(1)の新聞の投書を読み比べる実践の子どもたちの感想でも,「自分の意見と違う投書を読むと,新しい考えを持つことができた」「自分と同じ投書で意見を述べた人がいたけれど,自分とは全く反対の意見を述べていたので考えさせられた。またやりたい」ということを話していたことが,何よりの収穫である。また,(3)の修学旅行のまとめの実践では,一般新聞よりスポーツ新聞の1面の方が面白いことに気づき,父親の読み終えたスポーツ新聞を持って来て,見出しの言葉にこだわっている子も出てきた。大人の発想では「スポーツ新聞なんて」と思うところだが,子どもたちの発想や着目点には,こちらが勉強させられることがある。

実践者名:岡崎市立常磐小学校 杉浦 明