実践指定校実践例 2013年度

地域の宝を調べ,その価値を再認識し,発信できる子どもの育成

田野町立田野小学校(たのちょうりつたのしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 総合学習
学年 小学 5年
田野のお宝 発信プロジェクト「われら町おこし隊」
地域を調べる活動を通して,地域の宝とその価値を再認識し,周りに発信する活動を通して,表現する力を育てる。
新聞作りで相手意識を持って文章を書く力や伝えたいことを最適な言葉で分かり易く書き表す力を育て,作った新聞を読み合うことで学びを共有し多様な考えに気付かせる。
新聞制作学習

1,田野町の宝(自然・歴史・特産品)について考える(1)
  田野町の自然について学ぶ(5)
2,田野駅屋に行って「田野町の宝」を見つける(2)
3,田野町の宝を調べる。(6)
4,田野町のより良いアピール方法を考える。(3)
5,足りない情報は何かを考えて再度見学に行き,分かったことを誰にどのような方法で伝えるか考える。(3)
6,田野町をアピールするものを作り,広める。(10)
7,活動をふり返り,今後の生活や生き方について考える。(2)

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(1)地域の宝について取材に行き,調べて分かったことをはがき新聞にまとめる。
(2)出来上がったはがき新聞を読み合い,情報を共有し合う。
(3)6社の新聞の中から地域おこしに関連した記事を読み,他地域の事例を知る。
(4)アピールすべき田野の宝を話し合い,誰にどのような形でアピールするか話し合う。
(5)高知新聞社で新聞作り講座を受け,田野の宝をアピールするテーマ新聞を作る。
(6)出来上がった新聞を読み合い,学びを共有し合う。

・事前に国語科の授業の中で,新聞の見出しの秘密や記事とリード文の読み比べ,写真の効果,事実と意見の違いについて学習を行った。
・はがき新聞作りでは作る目的や相手意識を明確にし,一番伝えたいことを意識して載せたい記事の精選と記事の量を考えさせた。
・出来上がったはがき新聞やテーマ新聞を読み合い,様々な考えや価値観に気付くことを大切にした。

・他地域の地域おこしを知ることで、自分の地域の課題が明らかになり、課題解決意欲が高まった。
・表現方法の工夫を交流することができた。
・読み手を意識した文章表現意欲が伸びた。

成果
○相手意識をもち,事実と意見の違いや簡潔さを意識して文を書く力が育った。
○社会事象についての興味関心が向上した。
課題
●豊かな文章表現の力を身に付ける。語彙を増やす。
●文章を正しく読み,書き手の思いを受け取る。
●社会の出来事に更に興味をもち,視野を広げる。

実践者名:田野町立田野小学校 市川 百合