実践指定校実践例 2013年度

情報を生かすために大切なことを考えよう

みやま市立上庄小学校(みやましりつかみのしょうしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 社会
学年 小学 5年
情報を上手に使いこなす
情報が果たす役割を考え、情報の受信者として、情報を暮らしに生かすために大切なことを考えることができるようにする。
情報を暮らしに生かすために大切なことを考えることができるように、同じ出来事について報じた二つの記事を比べ読みする。
新聞活用学習

(1)情報の発信、受信時の注意について問題意識を持つ。・・・1時
(2)同じ記事に関して新聞ごとに調べる。・・・2時
・岩手・宮城内陸地震についての記事の読み比べ(教科書掲載)
・羽生選手の金メダル獲得についての記事の読み比べ(新聞活用)
〈本時〉
(3)情報を暮らしに生かすために大切なことを考える。・・・・3時
(4)インターネットが生活に及ぼす影響について考える。・・・4時
(5)情報化社会で生きていくために気を付けることを考える。・・・5時

5時間

(1)岩手・宮城内陸地震についての二つの新聞記事の違いから情報の読み取りの観点を考える。
「仙台は5秒前に緊急地震速報」「震源付近は4秒後」
(2)羽生選手の金メダル獲得についての記事の読み比べ、羽生選手にまつわる様々なエピソードを読み取る(新聞を授業に取り入れることにより、新聞活用の日常化を図る)。
・各新聞の記事が最も伝えたいことを「見出し」「写真」「本文」を関係付けて読み取る。
「羽生選手にとって金メダルは通過点」(西日本新聞)「金メダルで大きな感動を日本に、東北に」(産経新聞)
・羽生選手にまつわるエピソードを出し合い、2紙読むことで、受け取る情報量が増えたことや、新聞1紙が報道する記事は、事実の一部にすぎないことについて考える。

・パソコンは便利な面と様々な問題が生じるという面があるということを子供の経験をもとに話し合わせる。
・教科書は3紙を比較しているが2紙に絞り、違いをとらえやすいようにする。
・情報を受け取る場合には情報の正しさを自分で判断することの大切さに気付かせる。

・知りたいことをもっと調べるには、いろいろな新聞を読んだり、インターネットで調べたり、関係するテレビ番組を見たりするとよいことを初めて知り、自分もやってみようと思いました。
・一部だけしか読んでいないと、それだけを信じる怖さがあると思いました。

成果
○新聞を教材として「読む」、「書く」活動を関連的に取り組むことができ、各項目の数値が上昇した。
○2紙を「比べ読み」したことは、以下の点で有効であった。
・見出し、写真、本文を関係付け、記事が伝えたい中心を読み取ること
・同じ出来事を扱う複数の記事を読むと、出来事の全体がより見えるようになること
反省点・今後の課題
○社会科以外の教科においても、新聞を活用したり、関連付けたりできる教科、単元を増やし、より新聞に親しめるようにする。

実践者名:みやま市立上庄小学校 坂井大四郎