実践指定校実践例 2013年度

生徒の表現力を育てるNIEの実践

福山市立至誠中学校(ふくやましりつしせいちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: その他(学校裁量の時間)
学年 中学 1年 、2年 、3年
新聞コラムの視写
新聞コラムを教材に使い,生徒の「読む力」「書く力」を育てる。
新聞活用学習

視写 新聞のコラムを15分間書き写す。
週1回,年間約40回

毎週木曜日 午後学活前15分間

始めに担任がコラムを範読し,読み方や内容を確認したうえで視写を始める。制限時間は,15分間。15分でストップをかける。15分以内で書けた生徒は,担任に時間を聞いて所要時間を記入する。書ききれなかった生徒は,書けたところにマークを付けておき,続きは自主学習で仕上げる。毎回,視写ノートを担任が回収し生徒状況を把握する。生徒は,難解語句の意味調べや見出しづくりなど,次週までに応用的な学習に取り組む。

生徒への指導は,次の4点である。
 ・603字を15分間で書ききること
 ・筆圧のある字を書くこと
 ・正確に写すこと
 ・難解語句や見出しづくりなどは,自主学習として取り組むこと

・書くことへの抵抗感がなくなった。
・書く力が着いたように思う。
・だんだんと書ききれるようになり,時間も短縮して書けるようになっているので,達成感がある。

成果
 ・回を重ねるごとに書く量や正確さが増し,生徒は達成感を味わうことができている。
 ・全学年約8割の生徒が制限時間内に正確に書き写せるようになった。
 ・文章の構成の仕方や原稿用紙の使い方などの学習につながった。
 ・文章を書くことに抵抗感がなくなった生徒がいた。
 ・授業の板書を写す時間が全体的に早くなった。
 ・夏休みなど,自主的に視写を続ける生徒がいた。
課題
 ・コラムの内容が理解できる生徒は多くないし,難しい語句や漢字は分からないままで書いている状況がある。
 ・教職員全員が目的やねらいを共有すること。

実践者名:福山市立至誠中学校 亀山 聖一