実践指定校実践例 2013年度

自分の考えを表現しよう

安芸高田市立八千代中学校(あきたかたしりつやちよちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 公民
学年 中学 3年
内閣の仕事と国民の生活
政府の政策について新聞記事から読み取り,その賛否について自分の考えを表現させる。
教科書にはない新聞記事の内容を読み取り,その読み取った内容について調べ学習などを行う。
新聞活用学習

(1)「英語教育小3から」という記事を読み,「政府のねらい」の視点で要約する。
(2)調べ学習をして,その政策の是非について自分の意見を持つ。
(3)自分と違う立場の人と意見を交流する。
(4)自分の考えを意見文の形でまとめる。

2時

第1時
(1)記事を読み,政府がなぜ小学校3年生から英語教育を導入しようとしているのかを読み取る。
(2)インターネットで英語の早期教育に関する記事を探し,それも参考にして自分の意見を是非をはっきりさせて,簡単な文章でまとめる。
第2時
(1)班を基本として少人数のグループ(なるべく是非の意見が同じ割合で入るように)をつくり,お互いの意見を交流する。
(2)自分と違う立場の人の意見も参考にして,最終的な自分の考えを意見文の形でまとめる。

記事の読み取りについてはしっかりと授業で内容を確認することと,意見交流の場では討論という形にせず,お互いの意見を聞き合うようにして,あくまで個人思考を重視した。

現実の問題であり,しかも身近な教育問題ということで生徒にとっては関心が高く,どの生徒もしっかりと読み,内容について話し合っていた。教育の分野の記事は生徒にとっては他人事にはならないので,自分の意見を持つことができやすいようである。

現実に今後,起こってくることが学習材だったこともあり,生徒は意欲的に記事を読み取り,調べ学習などもして自分の考えを持つことができた。まとめで書いた意見文を新聞社に投稿して掲載していただき,自分たちの学習が社会とつながっていることも実感できたようである。しかし,これはちょうど良いタイミングで記事が出た場合だったので出来たが,計画的に取り組んだものではなかった。今後は,学習材となる記事をきちんとストックしておき,使うべき単元で使うという計画性が必要である。そのためにも,日頃から指導者自身がしっかりと新聞に触れ,良い記事を探す取組が必要である。

実践者名:安芸高田市立八千代中学校 丸山博章