実践指定校実践例 2013年度
へいわってすてきだね(全校道徳)
福山市立走島中学校(ふくやましりつはしりじまちゅうがっこう) |
教科、科目、領域 |
中学校: 道徳 |
---|---|
学年 | 中学 2年 、3年 |
平和学習 |
世界の中の日本人としての自覚をもち,国際的視野に立って,世界の平和と人類の幸福に貢献しようとする心情を育む。 |
「へいわってなにかな」と小学生が考えを巡らせている詩を味わうことで,「平和」についての考えを深めさせる。 |
1時限目 新聞記事を読み,「へいわ」とは何か,また「へいわ」の尊さについて考えを深める。
1時 |
(1)「へいわ」な状態とはどんな状態か,自分の考えを発表する。 |
ヒロシマに生きる者として,福島第一原発事故を経験した日本人として,「平和」の危うさと自分達に期待されている(すべきである)「平和」の体現者・伝達者としての自覚までもたせられるよう,切り返しを行い,自分の思いを深めさせる。 |
授業後の感想から
○「平和」とは,家族や友達が笑顔で過ごせることだと思った。世界中の人たちが平和な世界で生きられるように,私たちができることをたくさんやっていきたい。
○世界中どこでもみんなが明るく優しい心でいられることが「平和」なんだと思った。広島に原爆が落とされたときは逃げるので精いっぱいだったと思う。今も悲しんでいる人,苦しい思いをしている人がいる。8月6日には心を込めて黙とうしたい。
成果
導入時は「平和」=「戦争がないこと」という考えに偏っていたが、授業後には「美しい自然がある」「友達と楽しく遊べる」「おいしいものを食べて自由に暮らせる」ことなど、今私たちが「当たり前」のように感じていることなのだと考えを広げられた。
課題
「平和にするためにこうしてほしい(したい)」という行動面ばかりでなく,「平和への思い」をしっかりもたせることに課題が残った。そこでその後「戦争は人類最大の過ち」という新聞記事を紹介し,語り部たちがどんな思いで戦争について語りつづけているかを伝え,平和に対する思いを深めさせた。
実践者名:福山市立走島中学校 半田朱里