実践指定校実践例 2013年度

新聞記事を使った地方自治の働きと住民の役割の実践

江田島市立三高中学校(えたじましりつみたかちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 公民
学年 中学 3年
「地方の政治と自治」
地方自治の考えや,地方公共団体の政治の仕組み,地方財政の仕組みなどについて理解する。
リコールについての新聞記事から住民の権利について自分の考えを持たせた上で,グループワークにより意見をまとめさせる。
新聞活用学習

1時間目 地方の政治に関心を持ち,地方公共団体の仕事を理解するとともに,地方分権の考え方を理解する。
2時間目 国民主権や住民自治の観点から,直接請求権を考え,首長の役割等を理解する。(本時)
3時間目 地方財政の課題と財政のあり方について考え,資料から地方財政の歳入や歳出を理解する。
4時間目 自分と政治との関わりを考え,住民の政治参加の方法を理解する。
5時間目 身近な地域の政治について資料を集め,その地域の課題や解決のための方策を考え発表する。

2時間目

(1)前時の学習をふり返り,地方議会について確認する。 
(2)地方公共団体の首長について知り,首長と議会の関係を理解する。
(3)直接請求権について知り,住民の権利や条約の制定・改廃,議会の解散請求などの意味を理解する。
(4)首長のリコールについての新聞記事を読ませ,首長や議会の議員たちはどうしたかを考えさせる。
(5)自分たちの地域の議会に関する新聞記事を紹介し,議会の現状や財政について考えさせる。

(1)広島県や自分たちの住んでいる市の条例を紹介して,興味を持たせる。
(2)教科書より首長の仕事の内容を押さえる。
(3)抑制と均衡を保つために互いに権利が認められていることを電子黒板やワークシートの図で理解させる。
(4)直接請求権についてダブルリコールの新聞記事を使って住民の権利について考えさせる。
(5)自分たちの住んでいる地域の議会についての新聞記事を考えさせる。

新聞記事を数回使って授業を行っていたので,新聞記事について考えることに違和感はなかった。研究会で行ったためか,普段よりも個人で発表するときに意見が少なかった。グループで話し合って意見を出すときは,思っていたよりも多くの考え方が出てきて盛り上がった。

成果
新聞記事を使うことで,より多くの情報を集めることができ,考える幅が広がった。
身近なことなどが新聞に登載されていたので,興味を持って行うことができた。
課題
新聞になれるまで,内容を読み取ることに時間がかかった。
3年生での新聞記事を使っての実践は計画通り行うことができたが,新聞の内容を理解することに慣れさせるため,これからは新聞記事を使った授業を増やしていきたい。

実践者名:江田島市立三高中学校 河野秀直