実践指定校実践例 2013年度

『走れメロス』より シラクス新聞を作ろう

清和女子中高等学校(せいわじょしちゅうこうとうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 国語
学年 中学 2年
シラクスの記者になりきってメロスの帰還を町の人々に伝えよう
(1)物語を別の角度から整理し、分かりやすく伝える。(2)テーマに沿って自分の考えをまとめる。
(1)朝日新聞「ひと」欄より、人を紹介するときのポイントを考える。(2)読者の興味を引く見出しやリード文、そのほかの工夫を考える。
新聞制作学習

第一次 『走れメロス』の内容について
第二次  第一時 『走れメロス』に関するテーマを一つ選び、自分の考えを書く。
      第二時 朝日新聞「ひと」を読む
      第三時 「ひと」を参考にメロスを紹介する記事を書く
      第四時 B4の新聞にまとめる
      (第五時 発表・鑑賞・講評)

第二次 第二~四時

(1) 『走れメロス』についていくつかのテーマの中から一つ選び、テーマに沿って自分の考えを書く(テーマ例:メロスとセリヌンティウスは本当の友情で結ばれているか…など)。
(2) 朝日新聞「ひと」欄から、生徒が身近に感じられる人(同年代の人や四国の人)について紹介した記事を読んで、内容について答えるワークシートに取り組んだ。複数のワークシートから、人を紹介するときにどのようなことについて取り上げるとよいか共通点を考えた(例:家族について、意外な一面、意志や気持ちを表すその人の言葉、紹介を一言でまとめた一文…など)。
その共通点を取り入れながら、メロスを紹介する記事を書いた。
(3) (1)(2)でまとめた内容をB4サイズの新聞にまとめた。読者の興味を考え、見出しやリード文を工夫した。

『走れメロス』が文量のある物語であるため、必要な部分を取捨選択して要約する力が必要。メロスについて紹介する記事でも、メロスについて分かることをすべてあげていては書ききれないので、メロスのどういうところを伝えたいか、読者はどういうことを知りたいと思っているかを考えるように指導した。

生徒によって進度にばらつきがあり、また、新聞を書き上げるのに予想以上の時間がかかったため、今回は発表・鑑賞・講評の時間をとることができなかった。書く力や要約する力を計画的に身につけさせておくことが必要。

実践者名:清和女子中高等学校 古口初穂