実践指定校実践例 2013年度

新聞に親しみ、新聞に学ぶ~情報リテラシー能力の育成を目指して~

水俣市立水俣第一中学校(みなまたしりつみなまただいいちちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 国語 、公民 、理科 、英語(外国語)
学年 中学 1年 、2年 、3年
国語・理科・社会・英語
生徒たちが自分の意見や考えを持ち、表現する力である情報リテラシーを身につけさせる。
新聞を身近に感じることができる。
新聞制作学習 新聞活用学習

国語:メディアと上手に付き合うために(1時間)
理科:気象のしくみと天気の変化(3時間)
社会:裁判の種類と人権(3時間)、働くことの意義と労働者の権利(1時間)

1~3時間

(1)国語
・新聞社3紙を比較する。
・取り上げる記事の違いと記事の扱いの軽重を比較する。
・メディアリテラシーを学び、それを身につけるためにはどうすればよいかを考える。
(2)理科
・新聞記事の天気欄を見ながら基礎知識を学ぶ。
・基礎知識を元に、天気を予報する。
・天気図と天気の関係をわかりやすくまとめる。
(3)社会
裁判の種類と人権
・裁判についての基礎知識を学ぶ。
・民事裁判と刑事裁判の違いを新聞記事から読み取る。
・裁判員制度とは何かを新聞記事から読み取る。
・死刑制度についてディべートをおこなう。
働くことの意義と労働者の権利
・労働者の権利について基礎知識を学ぶ。
・労働賃金について知り、他県と比較する。

・国語
複数の新聞社の記事を比較できるよう、社会的にも関心の高い記事を選ばせる。
・理科
基礎知識の定着をはかりながら、天気図を見て、自分で天気を予想できるように指導する。
・社会
基礎知識の定着をはかりながら、民事裁判と刑事裁判の違いと、裁判員制度とはどのようなものなのかを新聞記事を根拠に整理する。
・労働賃金について自分の県を確認し、他県と比較し意見をまとめる。

普段新聞と接する機会が少ない生徒も積極的に取り組むことができた。グループ活動を行うことで内容が充実した。

成果としては、新聞が活用できる情報ツールの1つとして認知する生徒たちが増えてきた。課題としては、新聞記事の内容が難しい時は、まとめる・発表する活動に時間がかかった。また、授業をおこなうにあたり、こちらがわの情報の整理に時間がかかってしまい、活用の幅を広げることができなかった。

実践者名:水俣市立水俣第一中学校 松本恭広