実践指定校実践例 2013年度

新聞を読もう! 社会のできごとに興味を持とう!!

高知県立宿毛工業高等学校(こうちけんりつすくもこうぎょうこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): 国語
学年 高校(高等専門学校を含む) 3年
国語表現Ⅰ (通年、各学期1~2回程度)
社会に今おきているできごとを知り、自分自身と結びつけて考える。
新聞活用学習 新聞機能学習

新聞の構成を知り、同じ内容の違う新聞を読み比べる。
新聞記事を切り抜き、内容を要約し、自分の意見・感想を書く。
切り抜いた記事について、発表する。

国語表現Ⅰ 各学期1~2回

 卒業生の約60%が就職し、その多くが県外で家族と離れた生活となる。社会人として必要な「読む、聞く、話す、書く」力を養うために、新聞を教材とした。
 まず、新聞全体の構成を学び、東日本大震災の記事4紙を比べ読みした。リード文を利用した要約方法を学び、記事に対する感想を書いた。その後も切り抜き・要約を授業で数回行い、「一緒に読もう 新聞コンクール」に応募した。
 9月に就職試験の面接対策として、切り抜き→要約→感想・意見を書く→発表という授業を実施した。できるだけ自分の進路希望先に関連した記事を選び、聞く人にわかりやすく要約することをポイントとした。授業の最初に数名ずつ発表し、時間に余裕がある時は質疑応答も行った(授業を使ったのは切り抜きの1時間だけで、残りは発表までに各自が準備した)。
 

 発表する時に聞く相手がいることを意識させた。切り抜いた紙面を見せながら発表するが、後ろの席の人には見えないので、伝わりやすい声の大きさ、発音、言葉の選び方などを考えた。
 また、感想と意見をできるだけ区別して書くようにした。意見を書く時には記事の背景に気づけるように、問題の中心は何か、関連していることなどを考えるようにした。

 友達が選んだ記事には興味を持って聞いていた。様々な記事を選ぶので、予想外のものもあり、発表を聞くことを楽しんでいた。また、同じ内容の記事を選んでも、感想や意見は人によって違うのもおもしろかった。

 1・2年生の時に、コラムを写したり、要約して感想を書いたりする宿題をしていたので、新聞には親しみを持っている。授業で新聞を使うことで、全体的に新聞を読もうという雰囲気ができてきた。膨大な情報の中から必要なものを選ぶこと、インターネットとの違い、情報を発信する時の注意などについても学んだ。特に、コンクールと発表を通して「相手」の存在を意識するようになった。自分が書いた文章を読む相手、話したことを聞く相手を意識することはコミュニケーションの基本である。
 課題としては、幅広い記事を見ることはできたが、1つの問題を深く考えることができなかった。週2時間という少ない授業の中で継続して実施できるように工夫したい。

実践者名:高知県立宿毛工業高等学校 加藤真実