実践指定校実践例 2013年度

「言霊」(ことだま)

三重県立宇治山田高等学校(みえけんりつうじやまだこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): 国語
学年 高校(高等専門学校を含む) 1年
「現代文」(1学年2単位、週1度、最初の10分間)
センター試験の「評論」・推薦入試の「志望理由書」・「面接」・「小論文」に対応できる読解力、文章力・幅広い知識等の基礎的能力を生徒に身に着けさせる。
「中日春秋」「天声人語」「社説」等を読む。記者が伝えたいと思うところに線を引かせる。その線を引いたところを100字程度にまとめる。難解な漢字・語句を調べる。
新聞活用学習

新聞活用のポイントと重複しますが、昨年度は、3学年の「現代文」での実践であったので、推薦入試等における「志望理由書」、「面接」、「小論文」で何人かの生徒が合格を勝ち得たその裏にはこの実践で培った様々な知識、文章の読解力、文章を書く力の定着があった。本年度は、このような力の基礎固めとして1学年での「現代文」(2単位)の毎週1回最初の10分間で以下の取り組みを継続してきた。(1)「中日春秋」を読む(2)記者が伝えたいと思うところに線を引く(3)その部分を100字程度にまとめる(4)教師の模範例を示す

1年間、毎週1回「現代文」(2単位)の授業の最初の10分間

実践内容と重複しますが、昨年度は、3学年の「現代文」での実践であったので、推薦入試等における「志望理由書」、「面接」、「小論文」で何人かの生徒が合格を勝ち得たその裏にはこの実践で培った様々な知識、文章の読解力、文章を書く力の定着があった。本年度は、このような力の基礎固めとして1学年での「現代文」(2単位)の毎週1回最初の10分間で以下の取り組みを継続してきた。
(1)「中日春秋」を読む。
(2)記者が伝えたいと思うところに線を引く。
(3)その部分を100字程度にまとめる。(提出・評価の対象)
(4)(返却後)難解な漢字・語句を抜書き、その意味を調べる。
(5)教師の模範例を示す。

実践者のスタンスとして「ただ書く、間違いなど気にしない。」
生徒たちに読ませる文章を選ぶ際に、政治色の濃い記事や経済関連の記事は、時期尚早と考えるが「天声人語」や「社説」要約へと発展させる。

成果は目に見えないが、入学以来の取り組みに皆嫌がらずにコツコツ取り組んできたので今後2年次、3年次での読解力、文章力等の基礎固めにはなったのではないか、そして今後の成果に期待している。

成果は目に見えないが、入学以来の取り組みに皆嫌がらずにコツコツ取り組んできたので今後2年次、3年次での読解力、文章力等の基礎固めにはなったのではないか、そして今後の成果に期待している。上記内容は、今回の実践のねらいであるが、NIEに取り組んで第1面の「中日春秋」に目を通し、文章を読むことによって、新聞を読む習慣を養い、世の中の動きを少ないながらも知ることができたということは、意義深いことである。今回の実践との直接的なつながりはなくとも日本新聞協会主催の第4回「いっしょに読もう!新聞コンクール」への応募の結果、優秀賞1人、奨励賞2人が選出されたことも本校にとって新聞を身近に感じ、高校生が今後新聞を読んでいくことの意義を訴えられたのではないか。自ら新聞に目を通すようになることが今後課題である。

実践者名:三重県立宇治山田高等学校 喜多遵英