実践指定校実践例 2013年度

メディアへの批判的思考力を身につける

山口県立華陵高等学校(やまぐちけんりつかりょうこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): 公民
学年 高校(高等専門学校を含む) 1年
日本国憲法の基本的性格
憲法改正問題について理解し、新聞の内容把握を通して自らの考えを深める
憲法96条改正問題に関して、新聞4社(賛成2社、反対2社)の社説を読み比べたこと
新聞活用学習

・日本国憲法の基本的性格について理解する(1時間)
・憲法96条改正問題についての授業(本時)

憲法96条改正問題

(1)教員の説明により憲法96条の内容や改正問題の背景、政治的意図について理解させる。
(2)ワークシートに賛成か反対かの自分の意見とその根拠を書かせる。
(3)5,6人のグループになり、新聞4紙の社説の内容を読み比べ、各紙の主張を理解する。
※新聞は朝日、日経、読売、中国を使用した。
(4)グループ間で自分の意見を発表する。
(5)(3)(4)を踏まえて、もう一度自分の意見とその根拠を書かせる。

新聞の選定において偏りがないようにすること

メディアにとりあげられていた時事問題であったため、予想以上に興味を持って取り組んでいた。新聞の内容把握とグループでの意見交換によって、ワークシートに書く内容が非常に深まったと感じる。
時事問題をテーマに取り上げたことから、それまで以上にニュースを見たり、新聞を読んだりするようになった。

生徒の時事問題への興味・関心が高まり、新聞に触れる機会が増えた。
今回は1学年のみの実践だったが、2、3学年でも新聞を読む機会が増えるように、学校全体で組織的に取り組む必要があると感じる。

実践者名:山口県立華陵高等学校 舛永隆宏