実践指定校実践例 2013年度

新聞教育のよさを生かし、生きる力を育む学習活動の試み

北九州市立すがお小学校(きたきゅうしゅうしりつすがおしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 総合学習
学年 小学 5年
「未来につなごう!紫川」
子どもが新聞に親しみながら新聞教育のよさを生かした学習活動を展開し、地域の人へ未来につながる紫川のことについて発信することができるようにする。
新聞制作学習 新聞活用学習 新聞機能学習

1.ふるさと紫川を調べる課題をつくり、調べよう(26時間)
・紫川の蛍や魚、水中生物を調べよう。(幻の魚「ギギ」学習の新聞記事を活用する。【活用】)
2.地域の方に学び、行動しよう。(18時間)
・紫川の今と昔を比べ、竹炭づくりによるクリーン作戦に取り組もう。(竹林問題や竹炭作りの新聞記事を活用する。【活用】)
3.ふるさと紫川のよさを未来へ伝えよう。(12時間)
・編集会議をし、新聞作りに取り組む(新聞記者から、新聞発行の意義やレイアウトの仕方などを学ぶ。【機能・作成】)  

47~51時間目

〈47時間目〉
(1)各グループおすすめのトップ記事について話し合う。
(2)発表をもとに、新聞記者からのアドバイスを聞く。
(3)発表し合ったことや新聞記者の話をもとに話し合い、トップ記事を決定する。
〈48~51時間目〉
(1)トップ記事の見出しやリード文を考える。
(2)トップ記事との関連記事を選定し、トップ記事とのつながりを考えながら関連記事の見出しやリード文を考える。
(3)記事を読み直し、加筆修正をする。

地域発信への新聞作りに向けた話合いに、新聞記者を招き、新聞発行の意義をはじめとして、記事内容やレイアウトの仕方についての工夫点や留意点等のアドバイスをいただく。

・新聞記者からのアドバイスにより、作成する新聞のトップ記事を決めたり、効果的なレイアウトを考えたりすることができた。〈47時間目〉
・紫川を未来に向けてもっときれいにするため、地域の人へ伝えたいという強い思いをもった。そして、前時学習での新聞記者のアドバイスを基に、自分達の思いや願いを込めた新聞作りに向かうことができた。〈48~51時間目〉

・新聞記者によるアドバイスから、効果的に新聞を作成でき、オピニオンリーダーとなるべく、地域に向けて発信することができた。
・子どもの思考力・表現力を伸ばすため、新聞記事を学習のどの場面で活用すれば、より効果的であるのかをしっかりと考えた場と時間の保障が必要である。

実践者名:北九州市立すがお小学校 久松 砂和美