実践指定校実践例 2013年度

読解力・表現力の養成を目指した新聞活用

山口県立下関南高等学校(やまぐちけんりつしものせきみなみこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): 地理歴史 、家庭 、総合学習 、キャリア教育・進路指導
学年 高校(高等専門学校を含む) 1年 、2年 、3年
地理・家庭科・総合的な学習の時間などの教科指導、進路指導
新聞記事を要約して、それに対する自分の感想、意見を書くなどの学習活動を通して、読解力、論理性、表現力や主体的な学習態度を身につける。
新聞記事の要約に重点を置くことや教師側が準備したワークシートを活用すること。
新聞活用学習

長期休業中に地理に関する新聞記事を読み、ワークシートに記入して提出する。 

夏期休業・冬期休業

(1)事前にワークシートを配付し、記事の要約、コメントの書き方、評価について説明する。(2)2学期、3学期の始めに生徒が記入したワークシートを提出する。(3)提出された原稿は進路指導室前に掲示し、全校生徒が閲覧できるようにする。(4)観点別評価を行い、生徒にフィードバックする。

最初に文章要約力についてしっかりと指導してから意見を考える習慣をつけさせること。ひとつひとつの漢字の意味など活字に対して敏感になることや、対話を通して正しい日本語のコミュニケーションを取ることに注意させた。

年度の後半になると生徒の意識に変化が見られ、前向きに取り組むようになった。また、色々な記事を読み比べることで新聞の面白さを再認識した生徒、読むことで語彙力が身についたり、考えを深めることができたりなど新しい発見があった生徒が多数いた。

内容的には冬期休業になると夏期休業よりかなりレベルアップが見られた。特に理系の生徒が昨年同様、要約の中で選んだ記事に具体的な数値を掲載したものが増えてきた。今後に向けては、今までと同様に最初に文章をきちんと要約する力を養い、次に説得力のある意見を表現する力を身につけさせたい。

実践者名:山口県立下関南高等学校 山根博司