実践指定校実践例 2013年度

伝え合い、学び合う力を育むNIE活動

松山市立浮穴小学校(まつやましりつうけなしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 社会
学年 小学 4年
愛媛県のようす
愛媛県全体の地形や主な産業の概要、交通網の様子や主な都市の位置を調べ、特色を考えることができる。
県内各地の産業に関する記事を集め、産業ごとに分類し、地域による特色について話し合う。
新聞活用学習

愛媛県のようす(全7時間)1愛媛県内における松山市の地理的位置を調べる。(1時間)2愛媛県全体の地形の特色を調べる。(1時間)3愛媛県の交通の様子を調べる。(1時間)4愛媛県の主な産業を調べる(2時間)5愛媛県の産業についてもっと詳しく調べて見よう。(2時間)

第6・7/7時

1各市町村の特色ある産業や行事などを新聞記事から見つける。・写真や見出しに着目して記事を選び出すようにする。2 見つけた記事を、スクラップシートにまとめる。・切り抜いた記事を貼り、コメントを書く。(第6時)3記事を産業別に分類し、紹介し合う。・地図と関連づけて発表して、その市町村の特色と結び付けて考える。4気が付いたことを発表し合う。・前時までに学習したことを思い出しながら話し合う。(第7時)

・初めは教師が付箋などを貼って県内の市町村のニュースがあるところを示した。・漢字や文字の多さに抵抗を感じる児童には、写真や見出しを手がかりにするよう助言した。 

・社会科で習ったとおり、養殖漁業の話題は宇和島や愛南町が多い。また、工業は、今治のタオル、四国中央市の紙産業の記事が多い。・宇和島水産高校でアワビの養殖について研究し、グランプリに選ばれている。高校生も地元も産業について研究している。・伊予絣などの昔から受け継がれている産業もある。

発達段階に応じた無理のない活動を工夫して行ったことで、少しずつ新聞に興味を持ち、身近な物として感じていくことができた。教科学習では、情報を収集するために新聞を活用するだけでなく、学習した事や新しく知ったことを自分が発信する手段として新聞の形にまとめる学習も多く取り入れた。ここでは、読み手を意識させ見出しや図・絵などを効果的に使うことによって分かりやすく読みやすい新聞づくりを行い表現力を育てることができた。また、新聞づくりを通して自分の考えを深めたり人に伝えたりする力も付いた。新聞を授業で活用するには、教師自身が日頃から、教材として生かせるかどうか意識しながら新聞に接することが大切である。教材化には、時間やアイデアが必要であるため、効果的な活用法などの情報の共有化を図っていきたい。

実践者名:松山市立浮穴小学校 菊池恵美