実践指定校実践例 2013年度
新聞記事から地域の防災について考える
東広島市立造賀小学校(ひがしひろしましりつぞうかしょうがっこう) |
教科、科目、領域 |
小学校: 社会 |
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学年 | 小学 4年 |
安全なくらしを守る なくそうこわい火事 |
災害に備えて地域の人々と共に努力・協力し,地域や安全を守るために自分たちにできることを考え,適切に表現することができる。 |
新聞記事から地域の自主防災の重要性を読み取ることにより,自分たちにできる防災活動について考える意欲を高める。 |
1時限目 学校の消防設備を調べ,学習課題をもつ
2時限目 消防署の仕組や働く人々に関心をもつ
3時限目 消防署で働く人たちの仕事を考え,見学の計画を立てる
4・5時限目 消防署の県学や,消防士へのにインタビューを通して,様々な仕事を知る
6時限目 通信指令センターの役割を知る
7時限目 消防署の様々な活動を知る
8時限目 消防団の働きを調べ,地域の防火設備について話し合う
9時限目 安全を守るための防災活動について考える
10・11時限目 学習したことを防災新聞にまとめる
9時 |
(1)既習内容を振り返る。 |
市内や身近な場所で行われた防災訓練について報道している新聞記事の中から,最近のものを選ぶ。一般紙を活用するため,指導者が事前に熟読し,補足説明しながら読ませる。写真や見出しなどを参考にしながら記事の内容を読み取るようにする。自分にできることを発表する際には,どのような災害なのかを想像させて発表させる。 |
・本単元を学習する前,消防署で働く人々の仕事を理解していなかった児童も,新聞から消防署や防災に関係がある記事を探して読むうちに,消防署で働く人々の仕事は,火を消す以外にもたくさんあることに気づいた。
・単元のまとめとして,防災新聞を作成した。消防署の人たちの仕事内容,防災のために地域の人たちが協力し合っていること,地域で行われている防災活動,災害に備えた取組などをまとめ,学習内容の理解を深めた。
本単元の学習を通して,児童は,地域の安全は互いに協力したり共に助け合ったりして守っていることや,自分たちも地域の一員として,自分の安全は自分で守ることが大切であるということに気づき,防災に対する意識が高まった。今回使用した新聞記事は,学習内容に即したタイムリーな話題だったので,子どもたちは興味・関心をもって読み,理解を図るうえで有効的に活用できた。一方で,地域の防災訓練の記事だけではなく,家庭などでもできる防災の記事も扱えば,もっと身近なところから,自分にできる様々な取り組みを考えることができた。
実践者名:東広島市立造賀小学校 長谷川 哲也