実践指定校実践例 2013年度

新聞記事をきっかけにした動植物の環境問題についての考察

北海道恵庭南高等学校(ほっかいどうえにわみなみこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): 理科
学年 高校(高等専門学校を含む) 3年
動植物の生態と環境問題
新聞記事の中から動植物の環境問題についての記事を探し、自分なりの考えをまとめ発表する。
新聞記事から動植物の生態や環境問題に興味を持つことができたかどうか。
新聞活用学習

生態系とその保全(4時間)

1~4時

(1)新聞から自分が考察する記事をピックアップ。(1時間)
 ・絶滅危惧種であるタンチョウを守る問題
 ・個体数が増えすぎているシカの問題
 ・阿寒湖のマリモの生育について 等々
(2)記事に関する内容をインターネット等でさらに詳しく調べ発表の準備をする。(2時間)
(3)発表、質疑応答、教師側からの助言と解説。(1時間) 

事前に身の周りの動植物の環境問題に関する記事をピックアップさせ、それについての個人的な見解を持たせて授業に臨ませた。生徒は新聞記事にとどまらず、インターネット等を利用してさらに内容を深めて来ており、生徒の発表形式で授業を展開した。

普段あまり関心を持ったことのなかった身の周りの生物やその生態系に興味を持つことができ、環境を守ることの大切さを学ぶことができた。人の手で壊してしまった自然環境は人の手で取り戻すしかなく、特に我々人間は絶滅危惧種や特別天然記念物など地球上からなくしてはいけないという責任を持つべきであると感じることができた。

 普段の教科書中心の授業に新聞を取り入れることで、生徒も教員も新鮮に授業を展開することができた。特に今回扱った生物の環境問題(どちらも自分たちの住む北海道の生態系の問題)については生徒の興味関心が大変高く、環境を守るために自分たちは何ができるのか、というところまで話は深まった。
 今回は初めての試みであり、11月にまとめて新聞を活用したが、生物の分野のおいては新聞記事が大いに役立つことが分かったため、次年度は年間を通じて各単元に少しずつ新聞を取り入れてきたいと考えている。

実践者名:北海道恵庭南高等学校 藪内敬志