実践指定校実践例 2013年度

新聞を活用した道徳実践授業

碧南市立鷲塚小学校(へきなんしりつわしづかしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 道徳
学年 小学 5年
心から信頼できる友をもとう
第5学年 2-(3)友情の尊さを理解する 友情の尊さを理解して心から信頼できる友達をもち励ましあい高めよう。
新聞記事の中から、資料となる記事を選ぶ。
新聞活用学習

(1)心から信頼できる友をもとう(1時間完了)

第1時

導入・・友達について考え、発表する
     (1)友達はどういう存在か
     (2)どんなきっかけで友達になるのか

展開・・(1)今まで「友達がいてよかったな」と思った出来事を書き出し、発表する。
     (2)「友達とうまくいかなくて困ったこと、嫌だったこと」を書き出し、発表する。
     (3)投書の資料を渡し、資料を読む。
     (4)Y子さんへアドバイスを考え、書き発表する。
     (5)人生案内のアドバイスの資料を配り、読む。
     (6)アドバイスを読んで、気付いたことを書き発表する。

まとめ・・これから先、Y子さんのような悩みをもったとき、自分はどうしていくか。また同じような悩みを持っている友達がいたらどうやって接していくか。について考え、発表する。

資料・・2012年 9月16日 読売新聞 朝刊

投書が難しく、内容の理解できない児童には声をかけ、説明する。児童が読めない漢字がある場合がるので、資料は配布するが、教師が範読する。

記事の内容をしっかりと読み、自分だったらどのようなアドバイスをするかなどを、真剣に考えて書くことができていた。新聞の記事を読みながら、自分の考えや意見を、学級全体で交流することができ、子どもたちも活発に挙手をすることができた。また新聞に載っている悩みに共感している児童もおり、「自分の悩みを相談することができる」ということを知り、より新聞を身近に感じるといった感想も出てきた。

道徳で活用することで、自分の意見や考えを書くだけではなく、友達同士の交流につながるよい機会となった。また、新聞を使うことで、自分の身近な悩みについてのアドバイスや資料が載っていることも知り、新聞を読むための意欲につながったように感じた。
しかし、道徳での使用をするためには、道徳にあった資料を新聞の中から探し、児童が読めるよう工夫しなければいけないと感じた。習っていない漢字や、読めない言葉が多く、読むことに時間がかかってしまう場合もあることには留意する必要があると感じた。
これからも、道徳だけではなく、さまざまな教科で新聞活用をしていきたい。

実践者名:碧南市立鷲塚小学校 杉浦 佳保梨