実践指定校実践例 2013年度

「人・もの・こと」とつながり、学びを深める子どもの育成

柏崎市立槇原小学校(かしわざきしりつまきはらしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 総合学習
学年 小学 4年
「人生の大先輩 おじいちゃん・おばあちゃんから学ぼう」
お年寄りの生き方に興味関心をもち、その学びを通して、相手を理解しようとする気持ちを深める。
1 児童の活動意欲を高めるために新聞の加工を行った。 2 単元の導入時に使用する新聞記事は単元における「情報発信基地」である。 3 記事の精査が必要である。
新聞活用学習

(1)オリエンテーション(2)
(2)特別支援学校との交流(8)
(3)福祉のたねを探そう(2)
(4)親子ふれあい活動~福祉体験~(3)
(5)下学年に笑顔をとどけよう(2)
(6)特別支援学校の友達を迎えよう(10)
(7)人生の大先輩 おじいちゃん・おばあちゃんから学ぼう(9)
(8)まきの子祭りを盛り上げよう(10)
(9)特別支援学校の友達に会いに行こう(10)
(10)大すきな家族~ありがとう1/2成人式~(10)
(11)1年間の活動のまとめをしよう(4)

28時間目

・平均寿命について知り、新聞記事Aの中から長生きのひみつについて興味をもつ。
・新聞記事B~Eから長生きのひみつをグル-プで見つけまとめる。
・記事から読み取った長生きのひみつを発表し、意見交流をする。
・おじいちゃん、おばあちゃんの長生きのひみつをもっと探る。

・意欲づけを行うための記事の比較
13年前の記事と今年の記事とを比較し、平均寿命が伸びていることを感じさせる。記事の見出しに注目し、長生きのひみつを探る興味関心へとつなげる。
・新たな視点をもつための支援
様々な4人について書かれた新聞記事を用意する。記事から読み取ったことを意見交流し、お年寄りからいろいろな話を聞いてみたいという思いを児童から引き出す。

・児童の課題追求意欲、課題解決意欲の高まりが見られた。
・新聞記事を基に児童相互が自己の意見を主張し合う中で、よりよい考えに導くことができた。

成果
(1)活動意欲を高めるには、提示方法の工夫が必要である。
児童が一生懸命に記事を読み、グル-プで記事の内容を話し合う活動を喚起した。
(2)単元の導入時に使用する記事は、単元における「情報発信基地」である。
単元最初の記事は、「フィ-ドバックの機能」を有していた。児童も指導者も、学習しては記事に立ち返り、自己の学習を振り返り、課題を見つめ、結論を結び付けた。更に、「単元を通じて児童の興味・関心を引き付ける記事を使用する。」「指導者は、単元導入時の記事を意識しつつ単元の展開を進める。」点を配意することで、「情報発信基地」の機能が高まる。
課題
記事の提供は単元のねらいに即するのか。また、一人一人の児童が考える時間と視点の確保を図れるのか。記事の精査は必要である。

実践者名:柏崎市立槇原小学校 小幡真紀子