実践指定校実践例 2013年度

私が学んだことや考えたことを発信しよう

木島平村立木島平小学校(きじまだいらそんりつきじまだいらしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語
学年 小学 5年
私がもらった勇気や元気
自分が勇気や元気がでた新聞記事を集めることで、自分が社会とつながっていることを感じたり、近くにいる友達の思いに触れたりしながら、自己を見つめることができる。
勇気や元気をもらえそうな記事を集め、その記事を通して自分の大切にしていることに気づいたり、同様な活動をした友達の思いに触れたりすること
新聞活用学習

1.勇気がもらえそうな記事に触れる(1)
2.勇気や元気になれそうな記事を集める(3)
3.集めた記事の内容を理解する(2)
4.集めた記事をもとに、自分が大事にしていることを見つめ、見出しをつける(2)
5.見出しから、意見文を書く(3)
6.友達の書いた意見文を聴き、それについて感想を述べ合う。(2)

全11時間扱いの10時

勇気や元気がもらえそうな記事を探し、自分が大事に考えている思いを見つけた子ども達である。勇気がもらえそうな記事を見つけるまでには、祖父母参観で一緒に記事を探してもらったり、じっくりと記事を読んだりしてきた。
 そして、見つけた思いをもとに、自分の意見を書いてきた。特に気をつけたことは、自分が体験したり経験したりしたことを具体的に示すこと。また、一般的な考えを示すのではなく、意見文の中に自分がみえるようにすることを大切にしてきた。
 本時では、そうして苦労して書き上げた意見文を互いに発表し合った。「友達がいるから、自分はがんばれる」「つながりを大切にしたい」「勇気を持って一歩踏み出したい」など、それぞれの思いを込めた意見文を聴くこと活動を行った。また、意見文を聴いたことで共感したことや「もっとこうしたら」ということをのべあうことで、互いの考えを深める活動を行った。

友達の意見文を否定しないで聴くようにした。
意見文を聴いたあとに感想を伝える手段として、付箋紙に一言感想を記入してから、友達に感想を伝えるようにした。

 自分たちが一生懸命に書いてきた意見文を聞いてもらうことは、子どもたちにとっては貴重な体験だったようだ。同じ活動をしてきたからこそ、共感することも多くじっくりと聴く姿が見られた。また、友達の意見を聞くことで社会で起きていることを改めて見つめたり、今まで知らなかった友達の思いに触れることができたようで、授業後はうれしそうな表情を見せていた。

・勇気や元気がもらえそうな記事を集めた活動は、子どもたちが自分でも気づいていなかった思いを知る上で有効であった。
・本単元の活動のゴールとして、新聞に意見文を投稿することを設定した。そのことが、不特定多数の人に自分の意見を伝えるために、具体例が入ったわかりやすい意見文を書くことにつながった。
・継続的に新聞を読んでいったり、学級の活動に取り入れたりしていきたい。

実践者名:木島平村立木島平小学校 山﨑 秀樹