実践指定校実践例 2013年度
「話す・聞く」「書く」力の向上
岩見沢市立明成中学校(いわみざわしりつめいせいちゅうがっこう) |
教科、科目、領域 |
中学校: 国語 |
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学年 | 中学 3年 |
文章の形式を選択して書くには-広告を批評する-(教出3年) |
伝えたい事柄や根拠を明確にして自分の考えを書く力を養う。 |
(1)「批評」や「批評文」について知る。(1時間)
(2)集めたキャッチコピーの中から批評文の題材となるキャッチコピーを選び、工夫点や効果について批評文を書く。(1時間)
(3)日本傷痍軍人についての写真を提示し、その写真にはどちらの新聞記事が適しているのか、記事の内容から根拠を考え、批評文を書く。(1時間)
(4)お互いの批評文を読み合い相互評価する。(1時間)
3時間目 |
本時の学習概要:新聞の日本傷痍軍人会を取り上げた1枚の写真を提示し、A・Bの二つの記事のどちらがこの写真を使うのに適しているか、根拠を明確にして考える。 |
意欲的な言語活動を促すために、次の仕掛けを用意した。 |
・前述した「仕掛け」の効果が出たのか、意欲的に新聞の記事を読もうとする姿勢が見られた。難語句についても、国語辞典を積極的に活用して、意味を調べていた。批評文については、書く活動を不得意としている生徒もいるが、基本的な文章形態を提示したことや、お互いに交流し、根拠を見つける手立てを促したことで、スムーズに文章を書くことができた。
今年度は、言語活動を意欲的にするための仕掛けを意識して取り組んだ。工夫点としては以下の3点が挙げられる。工夫(1)根拠を見つけることを不得意としている生徒が、根拠を見つけられるように交流の場を多く持ち、学びあえるようにする。
工夫(2)お互いの考えが分かり、交流がスムーズになるように、「意思決定」する場を設ける。工夫(3)課題の文言を工夫して、「(書く・話す・聞く・読む)をしなければならない」必然性を意図的に設定する。新聞記事は前述したとおり、難語句が多く、読みづらさを感じる生徒が多い。しかし、課題設定の仕方や「何のために」という具体的なものを位置づけることで生徒にも意欲的な姿勢が生まれたと感じる。今後も、こういった考え方に基づいて、継続して取り組み生徒の変容をみとっていきたい。
実践者名:岩見沢市立明成中学校 山本あさ子