◇根拠のある意見を持ち寄って課題解決に向かう、社会生活を見据えたコミュニケーション能力を培いたいと考え、新聞の活用をはかった。
◇学校と社会をつなげる窓口として、「今」を知る最適の資料である新聞の資料などを活用できるように、情報収集の方法を学ぶ帯学習を設ける。また、1年時から学んできた、話したり聞いたりする力を活用・応用できるように、身につけてきた力を振り返る機会をもつ。さらに、自分の意見と比較しながら他の人の発言を検討するために「聞き取りマップ」を利用する。
本校の生徒は、生活に役立つ「書く力」を身につけるために、1年時から書く目的意識をもち、様式に必要な表現要素を確認しながら、紹介文・手紙・意見文・随筆・感想文・解説文・書評・提案文・批評文という表現様式を学習してきた。学んできた表現様式を見直して書くことができるようにするには、新聞形式が有効である。日常生活で目にする機会が多く、様々な様式の文章を一面にまとめられるという新聞の利点を生かし、新聞を書くことで、日常生活の中で自分が伝えたい話題、見方や考え方を深めたい出来事について表現様式を選んで書く力を身につけた。また、新聞を書きながら、自己や社会を見つめ直すこともできた。今後もより明確なスモールステップを学校体制で確立したい。