第13回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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沖縄県 西原町立坂田小学校 6年 佐藤 怜奈さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

父の頭蓋骨 優しくなでた(タイムス「ワラビー」(沖縄タイムス) 2022年5月30日付)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

この記事を選んだ理由は、父の頭蓋骨と書いてあり、お父さんはどうなったのだろうと気になったからです。この記事を読んで、嘉数貞子さんは、とてもお父さんのことを大切にしていたんだなと思いました。与座岳にお父さんを見に行くと、がい骨になっているお父さんのすがたがありました。それを貞子さんは、優しくなでてあげていて、とてもお父さんは大切にされてきたんだなと思いました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

生まれたときから平和な時代を生きている私たち世代にとっては、現実感のない事実。今でも世界のどこかで同じような悲しみがくり広げられている。自分が貞子さんの立場だったら……と考えるだけでむねがくるしくなる。ましてや自分の子どもが……なんて考えたくもない。絶対にあってはならないと母は言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私は、お母さんと話をした後に自分の文章を読んで、すごく人ごとだと思った。だけど、自分の家族のことを想像すると悲しくなって涙が出た。貞子さんは、変わり果てた父の姿を見て痛かったんじゃないか、喉がかわいてお腹がすいていたんじゃないか、一人寂しかったんじゃないかなど父の状況を思い「つらかったね、迎えにきたよ、もう一人じゃないよ」という思いで父の頭蓋骨をなでたのではないか……と想像した。今でも世界のどこかで戦争がある以上、これは人ごとではなく自分のこととして考えていく必要があると感じた。私は、初め新聞を読んで貞子さんの気持ちで考えていなかったので、あまりなにも感じなかったんだろうけど、想像したり自分のことだと思って考えると、この新聞もふかいことが書かれていることが分かった。