第5回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

  1. NIEトップ
  2. NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
  3. 第5回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

埼玉県熊谷市立三尻中学校 3年 荒木 七菜子(あらき・ななこ)さん

意見を聞いた人:母

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

現在の選挙権年齢は20歳、これを、4年後に国民投票の投票年齢が18歳に引き下げられるのに合わせる検討が始まったことに関する記事だ。これは関心を持たずにはいられない。私はこの夏15歳になった。4年後の改正が成立すれば19歳で選挙権を持つことになる。成人する前に国会、県議会、市議会の議員を選ぶのだ。まだ政治や経済の仕組みをしっかり学んでいないのにと不安に思うと同時に未来の日本を担う責任を痛感した。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

選挙権を欠かさず行使している母に聞いてみた。母は「自分は成人式を迎えた後に自覚を持って選挙に臨んだ。18歳で判断ができるものかとも思うが、高齢化社会が進んでいる今、若い人たちが早くから政治について学び考えることは大切なこと。最近問題になったような議員を選ぶことのないよう政治に興味を持ってほしい」との意見だ。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私は来年高校生になる。新聞では毎日様々な事件や事故を知る。家族でニュースについて意見を言い合う機会も増えてきた。母が話した県議の会見は何度も目にしたが、これが大人の、選ばれた県議の会見なのかとあきれた。「無関心」でいること、何においても同じだが一番無責任な行為だ。これからの日本は働き手一人が多くの高齢者を支えていかなくてはならない。そのためにも納めた税金が正しく使われているか、問題に対しての政策は適切か、自分なりに考えていかなければいけない。そして選挙では候補者の政策をよく聞き、考え、責任を持って貴重な一票を投票する。「たかが一票」ではない「重き一票」だ。この法改正は、自分一人では何も変えられないと思わず、政治について自分の考えをしっかりと持ち、これからの大変な日本がより良き方向へ行くよう、私たち一人一人が学ぶべき機会と捉えたい。私は選挙権年齢18歳に賛成だ。