第4回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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学校賞

学校賞は、新聞に触れる日常的な活動を含め、コンクールの趣旨に添って熱心に取り組んだ意欲的な学校に贈ります。

学校賞授賞校は下記の9校です。各学校の取り組みを紹介します。

小学校

宇都宮市立細谷小学校

毎月、朝の読書の時間(8:15~15分間)にNIEタイムを設け、スクラップやNIEシートを作成。秋の読書週間には「家族で新聞を読もう」(ファミリーフォーカス)に全校体制で取り組んだ。学校での活動を家庭にも広げたことで、児童の反応がとても良く、学校と家庭双方で意義を認め、浸透するようになった。
校内スクラップコンクールにより、継続的にファミリーフォーカスに取り組んでいる。

(担当教師代表者:堀内多恵教諭)

三重県鈴鹿市立鈴西小学校

低学年では、記事の写真を見て感じたことを自分の言葉で表現することで言語力の向上を目指した。中学年では、地域に関連した記事を選ぶことで社会的視野が広がった。高学年では、社会問題に関する記事を選んで、1分間スピーチをすることで、社会の一員としての意識が高まった。テレビでは知ることのできなかったことが分かり、自分の考えが深まったとの声も聞かれた。
コンクールに取り組んだことで、発達段階に応じた興味関心、つけさせたい力、課題などがわかった。今後の取り組みに活用していきたい。家庭で新聞記事に関する会話が広がったとの声も届いている。

(担当教師代表者:末澤宏泰教諭)

和歌山市立四箇郷北小学校

4年生は、1学期に2度、クラス全員で同じ記事について考えを書き出し、友だちと意見交流を行った。夏休み中に自分で記事探しをし、2学期の授業でコンクールに取り組んだ。5、6年生は、朝の会で日直が今日のニュースを毎日紹介している。コンクールは夏休みの宿題として取り組んだ。難しく読みづらいと思っていた新聞が、面白いと感じられるようになったという児童が多くいた。新聞に親しみを持てるようになり、朝の読書の時間に教室の新聞を読む児童も出てきた。

(担当教師代表者:和田慎也教諭)

中学校

三重県津市立西郊中学校

新聞を学習に取り入れて3年目。全校生徒が取り組んでいる。本年度は、1年生は保健体育、2年生は総合的な学習と朝の学習に新聞学習を取り入れ、その一環でコンクール応募に挑戦した。難色を示した子供もいたが、語彙(ごい)力の向上、学校目標の「文武両道」につながる学習であると励まし、一緒に頑張った。
新聞を読む習慣が出来た生徒もいる。ニュースの内容が話題にあがるようにもなり、図書室の新聞を読みに来るようにもなった。

(担当教師代表者:杉本順子教諭)

大阪市立昭和中学校

国語の年間カリキュラムにNIEを位置付けた。校内にNIEコーナーを設置したほか、自己学習ノートによる継続した新聞閲読、デジタル端末の活用など、読むことの日常化の延長上に対話・交流を通して自分の考えを書くという取り組みを行ってきた。生徒は、多面的なものの見方が出来るようになったことを実感したほか、さまざまな出来事には背景がありつながっていることも理解するようになった。多様な情報収集もできるようになった。
記事選択、意見交換、調べ学習、考えの深化、という学びのサイクルが一般化されることで、NIEはもっと広がりをもっていくのではないかと感じた。

(担当教師代表者:植田恭子教諭)

香川県三豊市立高瀬中学校

2年前から全校で、記事選定、その理由や意見や感想の書き出し、朝の会(帰りの会)での発表、グループでの意見の書き出し・学級内での掲示という活動に取り組んできた。この実践とコンクールの流れが同じことから、書く分量は多いが、夏休みを利用して挑戦させた。
記事を通して、普段はなかなか出来ない家族とのコミュニケーションがとれていた。家族が自分の意見に賛成してくれると、生徒は自分に自信がつき、自己肯定感につながる。今後、応募への取り組みや宿題ではない場面で、家族と新聞記事の話題で意見交流ができることを期待している。

(担当教師代表者:細川小百合教諭)

高等学校

岩手県立不来方高等学校

3年生は学校設定科目「国語探究」の授業で、自分の進路に関わる記事を探し意見文を毎時間書いており、その延長でコンクールに取り組んだ。2年生は学年全体で、図書委員企画として、夏休みに「一緒に読もう!新聞コンクール不来方~言葉の森を旅しよう~」を実施。実行委員長・副委員長が中心となり図書委員の生徒が選定した。
取り組んだ生徒は、「新聞全部に目を通すいい機会」「やってみたら面白く、家族との会話も弾んだ」など前向きな反応だった。
図書委員の感想は以下のとおり。
取り組みに際し「面倒」「やりたくない」という声が多く聞かれたが、集まった応募作にはいい文章が多くあり、まじめに取り組んでいた。
生徒の関心は多岐にわたっており、意見も感想だけに終わらず、提案を交え書いてあった。
あらためて自分の興味関心に気付き、その分野の知識や考えを深めるとてもいい機会になった。

(担当教師代表者:伊藤治子教諭)

愛媛県立川之江高等学校

今年度から、担当教諭が全クラスに地元新聞の一面見出しを掲示し、気になる見出しから新聞閲読に結びつける環境整備をしている。「政治・経済」「現代社会」等の科目で時事問題の小テストを実施し、家庭での新聞閲読習慣が身につくよう指導もしている。
取り組み後、休み時間に、友人と新聞記事の内容について話をしたり、新聞を読んだりする姿も見られるようになった。「普段話をしない親の意見を知るこができ良かった」との声も聞かれた。
生徒がどのようなことに興味を持っているのか知ることができ、ファミリーフォーカスにも広がった。友人や知人との意見交換により、コミュニケーション能力の育成にもつながっている。

(担当教師代表者:久保宏樹教諭)

(熊本県)八代白百合学園高等学校

NIEノートを月2回提出させている。「現代社会」「国語表現」等の授業でNIEを導入している。各自、日頃考えていないが考えなければならない大切なことや、今まで知らなかった事実を発見したことを喜ぶ姿も見られた。身近な人と記事について話すことで、より深くコミュニケーションがとれるようになった。保護者からも、NIEの良さについての声を聞くことができた。

(担当教師代表者:宮嶋久美子教諭)