第3回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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新潟市立上所小学校 6年 手代木 慶(てしろぎ・けい)さん

意見を聞いた人:祖父、父

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

義足の選手がパラリンピックではなく、オリンピックに出場できることを知り、とても驚いた。しかし、この記事には問題点も書かれていた。私は、義足の選手のオリンピック参加について家族と話し合いたいと思ったのでこの記事を選んだ。

(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

記事に「義足を体の一部として使いこなすことは非常に難しい。」と専門家が述べている。ピストリウス選手も「厳しい訓練」が必要とコメントしている。私も陸上の練習をしているので、速く走ることの難しさや努力の大変さがよくわかる。走ることへの努力は同じなので、参加できるなら義足の選手であってもオリンピックに出場してもよいと思う。

(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

祖父:誰もが認められるわけではない。規定の義足と記録がなければ出場はできない。スポーツ仲裁裁判所での法律にきちんと基づいた決定なので、何の問題もない。

父:優れた義足が開発され、義足の力で金メダルの選手が現れるかもしれない。競技に使用する物で記録が左右されてはいけない。

(4)話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

人によって、意見が全く違うのに驚いた。私は「オリンピック憲章」というものを調べてみた。「いかなる差別をも伴うことなく」「スポーツの実践はひとつの人権」とある。このことから、義足の選手だからといって、オリンピックに参加できないというのは憲章に反すると思うが、一方で「フェアプレーの精神」ともある。パラリンピック200メートル決勝で二位になったピストリウス選手自身が「優勝者の義足は長すぎる。」と発言した。改めてとても難しい問題なのだと思った。私は実際にオリンピックスタジアムに行って、ピストリウス選手の力走を見て、ただ感動した。そんな選手の努力を考えると、選手たちが納得できるルールをきちんと作ることこそが、今大切なのではないかと考える。