“先生”体験から考える
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新聞づくりは明確な目標を持って
講座には、県内の小中学校、高校の教員が参加。読者センターの記者も講師となって、記事の書き方や紙面の割り付け、見出しの付け方を指導している。受講者は、学校生活をテーマにした「テーマ新聞」、社会の授業で学ぶ内容をまとめる「社会科新聞」、文章を説明文やコラムに書き分ける「国語科新聞」のコースに分かれて、新聞作成に取り組む。
講習を終えた受講者の感想は、当初の狙い通りだった。「実際に新聞を作るとなると、かなり難しい作業だった」「これまで十分な指導や評価ができていなかった」といった声が並んだ。講習に携わった溝口和宏教授は「教師自身が新聞作成を経験することで、児童生徒がどこでつまずくのかがわかり、具体的な指導に生かせるのではないか」と話している。
同学部の田口紘子准教授は「新聞作成は要点を整理させるのに有効だが、明確に目標を設定して作らせることが大事だ」と指摘する。新聞作成に限らず、教師が明確な意図や目標を持って新聞を活用しなければならない。同様に、私たち新聞社の人間も、新聞活用の学習効果を具体的、かつ明確に提示するべきだろう。
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