“先生”体験から考える

「先生」を楽しんで

 坂場コーディネーターと二人三脚、出前授業を重ね、全国各地の地方紙のNIE担当者とも交流する中で、「新聞社として、先生方に新聞を気軽に活用していただく環境整備が遅れているな」と反省も多々あるが、限られた人員、しかも地域連携室の業務を兼務する中で「まずは、こどもたちに『新聞っておもしろい!』と感じてもらえる授業を」と奮闘する毎日。

 出前授業には、新聞で作ったエコバッグを持って出掛けるようにしている。教室に入った途端、「お~」と歓声が上がる。これで、つかみはOK! 気になる記事を切り抜き、紹介し合って壁新聞にまとめるメディア遊び「まわしよみ新聞」の要望が、小中学校でも増えてきた。2年後の茨城国体や2020年の東京五輪を見据え、こども新聞担当者と連携して今夏、こども記者制度をスタート。

 「きょうの授業を受けて、新聞記者になりたいと思いました」

 県南地区の小学校。昔話「桃太郎」に、「桃太郎村新聞」「鬼が島新聞」それぞれの視点から見出しをつける記者体験を、とても楽しんでくれた女児がいた。そんなこどもたちからパワーをもらって、私自身も「先生」を楽しんでいる。

筆者・プロフィール

澤畑 和宏(さわはた・かつひろ)
茨城新聞社 地域連携室次長兼NIE事務局長

「新聞研究」2017年11月号掲載
※肩書は執筆当時